やじうまの杜

「Windows 10 RS5」の「メモ帳」強化はかなり本気 ~Build 17713でさらなる改良を実施

ラップアラウンド検索・置換、テキストズーム、ワードラップ時の行・列番号表示など

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 「Windows 10 RS5」では、なぜか「メモ帳」が強化。Linuxの改行コード(LF)がサポートされるほか、選択テキストを“Bing”検索する機能が追加される予定です。これに加えて、「Windows 10 Insider Preview」Build 17713(RS5)では以下の機能が導入されました。

ラップアラウンド検索・置換

[折り返しあり]オプションが無効の場合(現行版)。最後に到達すると検索・置換は終了する
[折り返しあり]オプションが有効の場合は、最初に戻って検索・置換を続行できる

 1つ目の新機能は、検索・置換における“ラップアラウンド(Wrap Around)”のサポートです。現在のところ、日本語版「メモ帳」では[折り返しあり]オプションと表現されています。

 従来の「メモ帳」は最後の検索・置換が終了したあとに[次を検索][置換して次に]ボタンを押すと“(キーワード)が見つかりません”というアラートが現れ、そこで処理が終了してしまいます。“ラップアラウンド”を有効化しておけば、もう一度先頭に戻って検索・置換を続行することができます。

 また、検索・置換ダイアログをいったん閉じても、検索キーワードが保持されるようになりました。ちょっとした改善ですが、キーワードを入力する手間が省けてとっても便利です。

テキストズーム

[表示]-[ズーム]メニューでテキストを拡大

 2つ目の新機能は、ズームオプションです。「メモ帳」で字を大きく表示したい場合は[書式]-[フォント]メニューでフォントサイズを変更してもいいのですが、元に戻すのが少し面倒です。プレゼンテーションなど、一時的に大きくしたい場合は、ズーム機能の方が役立つと思います。

 ズーム機能は[表示]-[ズーム]メニューから利用可能。またキーボードショートカットを利用することもできます。

  • [Ctrl]+[+]キー:拡大
  • [Ctrl]+[-]キー:縮小
  • [Ctrl]+[0]キー:元の倍率に戻す

 他のアプリケーションでもお馴染みのキーコンビネーションが採用されているので、覚えやすいですね。ちなみに、ズーム倍率はステータスバーでチェックできます。

ワードラップ(折り返し)時の行・列番号

[表示]-[ステータスバー]メニュー。現行版では[書式]-[右端で折り返す]オプションが有効だと、グレーアウトされチェックできなかった

 3つ目は、ワードラップ(折り返し)が有効な場合にステータスバーを表示する機能です(あれ? 今までは表示できなかったんですね!)。これにより、折り返しテキストでもカーソル位置の行番号・列番号をステータスバーで確認できるようになりました。

 もちろん、ステータスバーが不要な場合は非表示にすることもできます。

そのほかの改善

 そのほかにも、さまざまな改善が施されました。

  • 大きなファイルを開くときのパフォーマンスが向上
  • [Ctrl]+[Backspace]キーで前の単語を削除(最近「レジストリ エディター」のアドレスバーでも利用できるようになりました)
  • 矢印キーはテキストを正しく選択解除してからカーソルを移動するように
  • ファイルを保存しても行番号と列番号が1にリセットされなくなった
  • 画面に完全に収まらない行を正しく表示するように

 とりあえず、「Windows 10 RS5」の「メモ帳」改善はかなり本気のようです。今後の改良にも期待したいですね。