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「メモ帳」に多数の改善、BOMなしUTF-8がデフォルト保存形式に ~「Windows 10 19H1」
新しいショートカットキーや長いパスへの対応なども魅力
2018年12月11日 10:30
米Microsoftは12月10日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18298(19H1)を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。本ビルドでは「メモ帳」で多くの機能強化と改善が施されている。
まず注目したいのは、バイトオーダーマーク(BOM)のないUTF-8エンコーディングが標準になったことだろう。Build 18298の「メモ帳」は保存の際に、文字コードを“ANSI”、“UTF-16 LE”、“UTF-16 BE”、“UTF-8”、“UTF-8(BOM 付き)”の6種から選択可能で、初期設定はBOMのない“UTF-8”にセットされている。
BOMのないUTF-8(UTF-8N)はASCIIと下位互換性がある。また、BOMを扱えないソフトでも読み込むことが可能で、HTMLファイルの保存形式としても広く使われており、Webとの親和性が高い。従来の「メモ帳」は、UTF-8エンコードで保存すると必ずBOMを付けるため、Web制作の現場では忌避されてきたが、これからはそうしたことも減るだろう。
ちなみに、現在開いているテキストファイルの文字コードは、ステータスバー右端で確認が可能。ステータスバーが表示されていない場合は、[表示]-[ステータスバー]オプションを有効化するとよい。
また、未保存のテキストを扱っている際、タイトルバーの先頭にインジケーター“*(アスタリスク)”が付記されるようになったのも本ビルドにおける変更だ。他のテキストエディターでは当然のように搭載されている機能で、「メモ帳」にそれがなかったことがむしろ驚きともいえるが、ないよりはあるほうがやはり好ましい。260文字(MAX_PATH)を超える長いパスを持つファイルを扱えるようになったのも、うれしい改善点だ。
そのほかにも、キーボードショートカットがいくつか追加された。とくに「メモ帳」の新しいインスタンスを作成するショートカットキーは役立ちそうだ。
- [Ctrl]+[Shift]+[N]キー:新しい「メモ帳」ウィンドウを開く
- [Ctrl]+[Shift]+[S]キー:[名前を付けて保存]ダイアログを開く
- [Ctrl]+[W]キー:現在の「メモ帳」ウィンドウを閉じる
Microsoftは最近「メモ帳」の強化に注力している。不具合や改善要望があれば、新設の[ヘルプ]-[フィードバック]メニューから「フィードバック Hub」へアクセスし、フィードバックを送るとよいだろう。