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「Windows 10 19H1」Build 18298が“Fast”リングに ~スタート画面やエクスプローラーを改善

次に入力するキーを予測してタッチキーボードの当たり判定を動的に調整する機能も

「Windows 10 Insider Preview」Build 18298で改善された[サインイン オプション]画面

 米Microsoftは12月10日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18298(19H1)を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。「メモ帳」の改善コンソールウィンドウに追加された実験的な機能のほかにも、さまざまな変更が加えられている。

 まず、Build 18272に引き続き[サインイン オプション]画面の改善が行われ、「設定」アプリのなかで“セキュリティ キー”の管理が行えるようになった。

 次に、「エクスプローラー」のアイコンがアップデートされた。コントラストが強くなり、ライトテーマにおける視認性が向上している。また、“ダウンロード”フォルダーが初期状態で“更新日時”順にソートされるようになったのも、細かいながら気の利いた変更だ。最後にダウンロードしたファイルが一番上に表示されるので、最近ダウンロードしたファイルへアクセスしやすい。ダウンロードしたファイルの名前をわざわざ記憶しているユーザーはあまりいないだろうから、これは理にかなっているといえるだろう。なお、ユーザー側でソートオプションを変更している場合、そのオプションが上書きされることはない。

「エクスプローラー」のアイコンがアップデート

 [スタート]画面では、グループやフォルダーのピン留めを外す機能が追加された。不要なタイルをグループごと削除したり、削除したいタイルをフォルダーにまとめて一括で除去することができる。

[スタート]画面では、グループやフォルダーのピン留めを外す機能が追加

 セットアップ関連では、ISOイメージファイルから“setup.exe”を実行した場合の画面デザインを改善。また、“Windows Update”の適用にデバイスの再起動が必要な場合に、[スタート]画面の電源ボタンにオレンジ色のインジケーターが表示されるようになっているという。

ISOイメージファイルから“setup.exe”を実行した場合の画面デザインを改善

 そのほかにも、タッチキーボードのタイプミスを減らすために、次に入力するキーを予測して各キーの当たり判定を動的に調整する機能が追加された。タッチキーボードがデスクトップ下部へドッキングされた場合に、テキストフィールドを覆い隠さないようにするための改良も加えられているという。

次に入力するキーを予測して各キーの当たり判定を動的に調整

 また、アクセシビリティ関連の機能も強化された。たとえば、「設定」アプリの[簡単操作]-[カーソルとポインター]セクションが拡充され、ポインターのサイズと色をカスタマイズできるようになった。DPIが100%を超えると正常に動作しないといった不具合を抱えているものの、カーソルの視認性に悩んでいるユーザーにとっては福音となるだろう。

「設定」アプリの[簡単操作]-[カーソルとポインター]セクション

 また、「ナレーター」の改善も引き続き行われている。本ビルドでは新しいホーム画面が追加されたほか、不要な情報まで詳細に読み上げてしまうのを避けたり、どこを読み上げているのかをわかりやすくするなど、「ナレーター」を快適に利用できるようにするための機能やオプションが多数追加されている。

新しい「ナレーター」のホーム画面