「Thunderbird 78.4.1」が公開 ～アドレス帳からのメール作成プロセスを改善

「Thunderbird」v78.4.1

　オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版「Thunderbird 78.4.1」が、11月6日（米国時間）に正式公開された。不具合の修正を主としたメンテナンスアップデートとなっている。脆弱性の案内はない。

　今回のアップデートでは、複数のメールアドレスが登録されたアドレス帳項目からメッセージを作成する際、どのアドレスを使うかを問うプロンプトが表示されるようになった。

複数のメールアドレスが登録されたアドレス帳項目からメッセージを作成する際、どのアドレスを使うかを問うプロンプトが表示されるように

　修正された問題は、以下の9件。スタートアップ時にメッセージリストがフォーカスされない問題は未修正のまま残されている。

• グローバル検索結果の検索が機能しない
• メッセージ編集画面でハイパーリンクを追加する際、リンクの位置がデフォルトでフォーカスされない
• 高度なアドレス帳検索ダイアログが使用できない
• 暗号化された下書き返信メールのタイトルから“Re: ”接頭辞が消える
• ニュースグループのメッセージに返信しても作成ウィンドウが開かない
• 複数のニュースグループメッセージを削除できない
• アプリメニューにおける表示上の不具合
• メッセージペインで複数のメッセージを選択し、［Ctrl］＋クリックした場合の表示上の不具合
• macOSでダークモードとライトモードを切り替えると、テキストが読めなくなることがある

　「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10/Server 2008 R2で利用可能。現在、公式サイト“thunderbird.net”からダウンロードできる。