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Microsoft、「Windows 10 2004/20H2」向けプレビューパッチ「KB4601382」を公開
Windows Updateを介した「Adobe Flash Player」を完全に削除するパッチ配信も開始
2021年3月1日 15:31
米Microsoftは2月24日(現地時間)、「Windows 10 バージョン 2004/20H2」向けにプレビュー更新プログラム「KB4601382」を公開した。これはセキュリティ関係の修正を含まないオプションのパッチ(“C”リリース)で、3月第2週に予定されている月例更新(パッチチューズデー、“B”リリース)に先駆けテストされるもの。必要がなければ、無理に適用する必要はない。
「バージョン 2004」と「バージョン 20H2」は“イネーブルメント パッケージ”で機能を切り替えているだけで、OSのコアは共通。パッチも共通のものとなっている。主な修正内容は以下の通り。
- Windows Out of Box Experience(OOBE:初回起動時の設定プロセス)で予期しない画面が表示される問題を解決
- ディスプレイの詳細設定で、ハイダイナミックレンジ(HDR)ディスプレイで使用できるリフレッシュレートが正しくない問題を修正
- 低レイテンシー機能を備える特定モニターでレンダリングすると、ビデオ再生がちらつくことがある問題を修正
- 入力システム(IME)への文字列入力ができなくなることがある問題に対処
- 日本語IMEの入力モードが“かな”に設定されている場合、[Home][Ctrl][←]キーなどの一部キーが機能しない問題を修正
- システムロケールを変更した後にコンソールにサインインすると、誤った言語が表示される問題を修正
- 特定のハードウェア構成でゲームを開いたときのスクリーンレンダリング問題に対処
- 印刷機能の改善
なお、「Windows 10 バージョン 1809/1909」向けのプレビューパッチはすでに配信されている。
また、「Windows 10 バージョン 2004/20H2」に対して、“Windows Update(WU)”および“Windows Server Update Services(WSUS)”を介した「KB4577586」の配信も開始された。このパッチを適用すると、システムから「Adobe Flash Player」が完全に削除され、利用不能となる。一度適用するとアンインストールすることはできない。