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「Windows Terminal 1.7」が正式リリース、設定GUIを安定版に

v1.8プレビューではShift+クリックで新規プロファイルをウィンドウで開く機能などをテスト

「Windows Terminal Preview 1.8」プレビュー、GUI設定画面が既定に

 米Microsoftは4月14日(現地時間)、「Windows Terminal 1.7」を正式リリースした。待望のGUI設定画面が既定としてメニューから利用できる。また、次期バージョン「Windows Terminal Preview 1.8」のプレビューリリースも発表されている。

 次期バージョン「Windows Terminal Preview 1.8」では、[Shift]キーを押しながらクリックすることで新しいプロファイルをタブではなくウィンドウで開けるようになった。ちなみに、[Alt]キーを押しながらクリックすれば、現在のタブを分割して新規プロファイルを開くことができる。

[Shift]キーを押しながらクリックすることで新しいプロファイルをタブではなくウィンドウで開けるように

 また、フォーカスのないときの外観をカスタマイズできるようになった。たとえば、非アクティブな(フォーカスのない)場合はウィンドウを半透明に、マウスでクリックしてアクティブのすると不透明に切り替えることができる。

フォーカスのないときの外観をカスタマイズ

 そのほかにも、“wt -w (ウィンドウ名)”コマンドでウィンドウにわかりやすい名前を付けられるようになった。これはコマンドラインでウィンドウを切り替えるときに便利。

 また、設定画面のUIがアップデートされ、ドロップダウンメニューでフォントを選べるようになった。サンプルも表示されるので、等幅・非等幅フォントの区別も付けやすい。一方で、基本レイヤーのページは削除された(安定版「Windows Terminal 1.7」からも削除)。これはすべてのプロファイルの設定を同時に書き換えるものだが、JSONフラグメント拡張機能(設定をJSONファイルで共有できるようにする試験機能)との相性が悪かったようだ。代替案が実装されるまでは、設定ファイルのデフォルトセクションを自分で書き換えるなどして対応する必要がある。

 「Windows Terminal」は、Microsoftが主導でオープンソースとして開発しているターミナルアプリ(ライセンスは“MIT License”)。DirectWrite/DirectXベースのテキストレンダリングエンジンやUTF-16/UTF-8両対応のテキストバッファーを備えたモダンな設計、複数のシェル(PowerShell、WSL/Linuxなど)をタブで切り替えたり、ペインで画面分割して同時利用できるレイアウトの柔軟性、プロファイルベースの高いカスタマイズ性などが特徴だ。現在、“GitHub”や“Microsoft Store”から無償でダウンロードできる。

 なお、「Windows Terminal」は1カ月スパンの開発サイクルを採用しており、現行のプレビュー版は来月に正式リリースされる見込み。

ソフトウェア情報

「Windows Terminal」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.7.1033.0(21/04/14)