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「Windows Terminal 1.7」プレビュー、GUI設定画面が既定に。JSONスニペットの共有でカスタマイズも簡単

正式版「Windows Terminal 1.6」もリリース

「Windows Terminal Preview 1.7」プレビュー、GUI設定画面が既定に

 米Microsoftは3月1日(現地時間)、「Windows Terminal 1.6」を正式リリースした。次期バージョン「Windows Terminal Preview 1.7」のプレビューリリースも発表されている。

 「Windows Terminal Preview 1.7」プレビューでは、「Windows Terminal 1.6」からオプションとしてテスト提供されていたGUIの設定画面が既定となり、ドロップダウンメニューの[設定]ボタンに紐づけられた。わざわざ設定ファイル(settings.json)を書き換えなくても、初期状態で設定GUIへアクセスできる。GUIそのものも改善されており、アクションとそれにバインドされているショートカットキーを一覧できる[操作]画面が追加されたほか、[配色]ページがアップデートされている。

アクションとそれにバインドされているショートカットキーを一覧できる[操作]画面

 機能面では、JSONフラグメント拡張機能のサポートが目玉。他のユーザーが配布するJSONスニペットをダウンロード・適用するだけで「Windows Terminal」に新しいプロファイルを追加したり、手軽に配色・背景・構成をカスタマイズできるようになる。

 なお、作成方法はストアアプリ版とインストーラー版で異なる。詳しくは公式のドキュメントを参照してほしい。

 さらに、ウィンドウマネジメントにもいくつかの改善が導入されている。たとえば、新しいインスタンスを開くウィンドウを指定するオプション(windowingBehavior)が追加。コマンドパレットやキーボードショートカットで新しいウィンドウを開くためのアクション(newWindow)も利用できるようになった。コマンドライン引数には、どのウィンドウに対してアクションを実行するかを指定するオプションが導入された。

コマンドライン引数には、どのウィンドウに対してアクションを実行するかを指定するオプションが導入

 そのほかにも、誤入力で処理を中断しないようペインを読み取り専用にする機能や、マウスカーソルのあるペインに自動デフォーカスする機能などが搭載されているとのこと。

 「Windows Terminal」は、Microsoftが主導でオープンソース開発しているターミナルアプリ(ライセンスは“MIT License”)。DirectWrite/DirectXベースのテキストレンダリングエンジンやUTF-16/UTF-8両対応のテキストバッファーを備えたモダンな設計、複数のシェル(PowerShell、WSL/Linuxなど)をタブで切り替えたり、ペインで画面分割して同時利用できるレイアウトの柔軟性、プロファイルベースの高いカスタマイズ性などが特徴だ。現在、“GitHub”や“Microsoft Store”から無償でダウンロードできる。

 なお、「Windows Terminal」は1カ月スパンの開発サイクルを採用しており、現行のプレビュー版は来月に正式リリースされる見込み。

ソフトウェア情報

「Windows Terminal」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.6.10571.0(21/03/01)