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「Windows Terminal」に待望の設定GUI ~v1.6プレビュー版で先行導入

正式版「Windows Terminal 1.5」にはハイパーリンク機能

ハイパーリンク機能などが利用できるようになった「Windows Terminal 1.5」

 米Microsoftは1月28日(現地時間)、「Windows Terminal 1.5」を正式リリースした。プレビュー版でテストされていたハイパーリンク機能などが利用できるようになった。併せて「Windows Terminal Preview 1.6」のリリースも発表されている。

 「Windows Terminal Preview 1.6」の目玉は、設定GUIだ。これまではJSONファイルを編集する必要があったが、これからはGUIで設定を変更できる。

「Windows Terminal Preview 1.6」で利用できる設定GUI

 ただし、この新しい設定インターフェイスはまだ初期リリースであるため、タブバーのプルダウンメニューにある[設定]コマンドからは利用できない。設定GUIを開くアクションをキーボードショートカットに割り当てる(バインド)などして呼び出す必要がある。たとえば[Ctrl]+[Shift]+[,]キーに割り当てる場合は、設定ファイルへ以下のように記入すればよい。

{
    "actions":
    [
        // 以下の行を追加
        {
            "command": {
                "action": "openSettings", "target": "settingsUI" },
                "keys": "ctrl+shift+,"
        },
    ]
}

 設定GUIは今後も引き続き改善される予定。現在はキーボードナビゲーションやアクセシビリティの改善、アクションとキーのバインドへの対応、プロファイルの並び替えといった改善に取り組んでいるという。

 そのほかにも、「Windows Terminal」を好みの設定で起動できるよう、カスタムスタートアップ機能が拡充。シーケンスを受信するとタブとタスクバーに進行状況インジケーター(アイコンがぐるぐる回るアニメーション)が表示されるようになった。エディターの背景でHLSLピクセルシェーダーが実験的にサポートされたほか、アクションの追加も行われている。

HLSLピクセルシェーダーが実験的にサポート

 「Windows Terminal」は、Microsoftが主導でオープンソース開発しているターミナルアプリ(ライセンスは“MIT License”)。DirectWrite/DirectXベースのテキストレンダリングエンジンやUTF-16/UTF-8両対応のテキストバッファーを備えたモダンな設計、複数のシェル(PowerShell、WSL/Linuxなど)をタブで切り替えたり、ペインで画面分割して同時利用できるレイアウトの柔軟性、プロファイルベースの高いカスタマイズ性などが特徴だ。現在、“GitHub”や“Microsoft Store”から無償でダウンロードできる。

 なお、「Windows Terminal」は1カ月スパンの開発サイクルを採用しており、現行のプレビュー版は来月に正式リリースされる見込み。

ソフトウェア情報

「Windows Terminal」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.5.10271.0(21/01/28)