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ジャンプリスト対応の「Windows Terminal 1.4」が正式版に ~次期版は改良されたハイパーリンク機能を搭載
コマンドパレットの使い勝手改善も図られる
2020年11月13日 17:16
米Microsoftは11月11日(現地時間)、「Windows Terminal 1.4」を正式リリースした。プレビュー版でテストされていたジャンプリストへの対応などが利用可能。併せて「Windows Terminal Preview 1.5」のリリースも発表されている。
「Windows Terminal」は、Microsoftが主導でオープンソース開発しているターミナルアプリ(ライセンスは“MIT License”)。DirectWrite/DirectXベースのテキストレンダリングエンジンやUTF-16/UTF-8両対応のテキストバッファーを備えたモダンな設計、複数のシェル(PowerShell、WSL/Linuxなど)をタブで切り替えたり、ペインで画面分割して同時利用できるレイアウトの柔軟性、プロファイルベースの高いカスタマイズ性などが特徴だ。現在、“GitHub”や“Microsoft Store”から無償でダウンロードできる。
次期バージョンのプレビュー「Windows Terminal Preview 1.5」では、ターミナル内のリンクを自動的に検出するハイパーリンク機能が改善。[Ctrl]キーを押しながらクリックすることで既定のWebブラウザーで開けるようになった。また、ベル文字(BEL)がサポートされた。制御文字を使ってターミナルでビープ音を鳴らせる。ターミナルの壁紙をデスクトップの壁紙と同期できるようになったのも面白い改善点と言えるだろう。
プロファイル関連では、それぞれのプロファイルのアイコンに絵文字が利用できるようになった。残念ながらジャンプリストには反映されないが、タブバーや新規タブのプルダウンメニューにはカラフルな絵文字が表示されるため、タブの見分けが容易になる。また、タブスイッチャーも改善され、表示順だけでなく最近利用した順(MRU)をオプションとして指定可能になった。
さらに、コマンドパレットでも見直しが図られた。[Ctrl]+[Shift]+[P]キーでコマンドパレットを起動すると既定では“>”が挿入され、「Windows Terminal」のアクションを呼び出すアクションモードになる。“>”を削除すれば“wt”コマンドのサブコマンドを入力して実行できるコマンドモードに切り替わる。
また、コマンドパレットからネストされたメニュー(サブメニュー)を利用すとき、わざわざコマンドパレットを終了しなくても[Backspace]キーで元のルートメニューへ戻れるようになった。検索機能もわかりやすくなっており、キーワードにマッチする部分が太文字で表示されるようになっている。
「Windows Terminal」は1カ月スパンの開発サイクルを採用しており、現行のプレビュー版は来月に正式リリースされる。
ソフトウェア情報
- 「Windows Terminal」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.4.3141.0(20/11/11)