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「Firefox 89.0.1」が公開 ~Windows環境のみ影響する脆弱性を1件修正

フォント関連のリグレッションやスクリーンリーダーと正しく連携できない問題にも対処

「Firefox 89.0.1」

 Mozillaは6月17日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版「Firefox 89.0.1」を正式公開した。不具合を修正したメンテナンスアップデートとなっている。脆弱性の修正も含まれているので、忘れずにアップデートしておきたい。

 今回のアップデートで修正された問題は、以下の通り。

  • Windows環境でスクリーンリーダーの一部が「Firefox」と正しく連動しなくなる問題に対処
  • スペイン語(メキシコ)の完全なローカライズや、そのほかの改善を含む翻訳の更新
  • フォントに関するさまざまなリグレッションを修正
  • Linux環境で「WebRender」のパフォーマンスと安定性に関するリグレッションを解決
  • macOS環境の外部モニターでページをスクロールする際、画面がちらつく問題を修正
  • エンタープライズ環境向けの「DisableDeveloperTools」ポリシーが効かなくなっていた問題を解決
  • Linux環境の「GTK」テーマでスクロールバーが壊れることのある問題に対処

 脆弱性の修正は、CVE番号ベースで1件(CVE-2021-29968)。「WebRender」を無効にしてキャンバスにテキストを描画すると、読み込み範囲外が発生する欠陥が解決された。深刻度は「Moderate」で、Windows環境のみ影響する。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。すでに利用している場合は自動で更新されるが、画面右上のメインメニュー(横3本線アイコン)から[ヘルプ]-[Firefox について]へアクセスし、バージョン情報ダイアログを開いて手動でアップデートしてもよい。