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「Project Reunion」の正式名称は「Windows App SDK」に ~v0.8が一般公開

Win32とUWPに二分されたWindowsアプリ開発を再結合

Microsoft、「Windows App SDK 0.8」を一般公開

 米Microsoftは6月25日(現地時間)、これまでプレビュー版として提供されていた「Project Reunion 0.8」を一般公開した。今回のリリースにあわせ、「Windows App SDK」という正式名称も与えられている。

 「Project Reunion」改め「Windows App SDK」は、アプリの種類にかかわらずWindowsプラットフォームの機能を生かせるように整備されるライブラリやフレームワーク、コンポーネント、ツールのセット。クラシックなWin32アプリでモダンAPIが使いにくかったり、逆にUWPからWin32 APIにアクセスできない問題を解消し、分断された2つの開発プラットフォームを再統合するのが主眼だ。

モダン・クラシックという開発プラットフォームを再統合する「Windows App SDK」

 また、新たに導入されたモダンAPIが新しいWindows 10バージョンでしか利用できず、簡単にはOSをアップグレードできないエンタープライズ環境での普及が進まない問題に対処するため、古いバージョンのWindows 10でも新しいAPIを使えるようにする後方互換の取り組みも含まれている。

 「Windows App SDK」は、今年第4四半期にもv1.0に到達する見込み。「Windows App SDK 1.0」では「WinUI 3」や「DWriteCore」、「MRT Core」、アプリのライフサイクル管理といった既存の要素に加え、プッシュ通知が試験的にサポートされる。また、MSIXによるパッケージングが不要になる予定だ。

「Windows App SDK」のロードマップ