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64bit化された「Visual Studio 2022」、初のプレビュー版がリリース
Mac版の「Visual Studio 2022」も間もなくリリース
2021年6月18日 06:00
米Microsoftは6月17日（現地時間）、「Visual Studio 2022 Preview 1」を公開した。4月にリリースが予告されていた、次期「Visual Studio」初のプレビュー版となる。64bit化された「Visual Studio」はこれが初めてで、32bit版は提供されない。
プレビュー版「Visual Studio 2022」は、従来バージョンの「Visual Studio」と同じ環境にインストールして（サイドバイサイドで）運用することが可能。「Community」、「Pro」、「Enterprise」の3エディションが用意されており、正式リリースまではいずれも無料で利用できるようだ。
「Visual Studio 2022」の特徴は、なんといってもメインのプロセス（devenv.exe）が64bit化されたことだろう。従来は32bitだったこともあり、メモリー不足などで開発環境がクラッシュすることもあったが、64bit化によりパフォーマンスと安定性の向上が期待できる。とくに大規模なプロジェクトでは効果を体感できるはずだ。
また、プレビュー版の「.NET 6」SDKが搭載されており、「.NET MAUI」を用いたクロスプラットフォームアプリの開発も可能。AI技術を活用したコード補完機能「IntelliCode」も大きく強化され、次に入力しようとしているコードを文脈から予想し、一行丸ごと提案してくれる。
なお、今回リリースされた「Visual Studio 2022 Preview 1」は64bit化に注力されている。新機能の追加とパフォーマンスの改善は、次回の「Preview 2」以降で行われるとのこと。「Preview 1」には以下の機能が欠けているが、まだ実装が間に合っていないだけで、「Visual Studio 2022」でサポートが打ち切られるわけではないので安心してほしい。
- Web Live Preview
- Instrumentation profiler
- Azure Cloud Service project support
- T-SQL debugger
- Web Load Test and TestController/TestAgent
- Azure DataLake
- Coded UI Test
- DotFuscator
- Incredibuild IDE integration
- IntelliCode find and replace by example
プレビュー版「Visual Studio 2022」は現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。対応OSは、Windows 10 バージョン 1909/Windows Server 2016以降。32bitプロセッサーやARMプロセッサーはサポートされていないので注意したい。
また、同社によるとMac版の「Visual Studio 2022」も間もなくリリースされる。新しいモダンなmacOS UIがお披露目されるとのことなので期待したい。