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「Visual Studio 2022」は11月8日に一般公開 ~Go-Liveライセンス付きのRC版が公開

64bit化された初めての「Visual Studio」

リリース候補版「Visual Studio 2022」と「Visual Studio 2022 Preview 5」が公開

 米Microsoftは10月12日(現地時間、以下同)、リリース候補版「Visual Studio 2022」と「Visual Studio 2022 Preview 5」を公開した。「Visual Studio 2022」のリリースが11月8日に決まり、ローンチイベントがオンラインで開催されることも併せて公表されている。

「Visual Studio 2022」のローンチイベントが太平洋時間11月8日午前8時30分から開催

 「Visual Studio 2022」は、統合開発環境「Visual Studio」の次期バージョン。最大の特徴は64bit化されたことで、メインプロセス「devenv.exe」は32bitプログラムにあった約4GBのメモリ制約をうけなくなり、メモリ不足を起こすことなく大規模なソリューションを扱えるようになる。もちろん、32bitアプリの開発もこれまで通り行える。

 「Visual Studio 2022」(v17.x)の新機能は「Preview」チャネルでフィードバックを募るためまずテストされ、広く利用できる状態であると判断されると「Current」チャネルに開放される。

「Visual Studio 2022」のリリースリズム。PreviewとCurrentの2チャネルからなり、Currentの偶数バージョンが長期サービスリリースチャネル(LTSC)として18カ月サポートされる

 今回リリースされた「Visual Studio 2022 Preview 5」は「Preview」チャネルの最新版(v17.0 Preview 5)で、今後もこれまで通り製品投入前の新機能がテストされる。アプリ開発より「Visual Studio 2022」自体の評価に比重がある場合は、「Visual Studio 2022 Preview 5」を利用するとよい。

 一方、リリース候補(RC)版「Visual Studio 2022」は一般リリース(GA)版の一歩手前の状態だ。11月8日に「Visual Studio 2022」(v17.0)が発売されると、そのままGA版へアップデートされ、「Current」チャネルのバージョン(v17.1、v17.2……)を受け取ることになる。開発したソフトウェアを本番環境で運用することを認める「Go-Live」ライセンスはGA版だけでなくRC版にも付与されるので、「Visual Studio 2022」の評価よりもアプリ開発に興味がある場合は、RC版を選ぶとよいだろう。

 ちなみに、「Preview」チャネルと「Current」チャネルは同じシステムに(サイドバイサイド)インストールすることもできる。

 プレビュー版およびリリース候補版の「Visual Studio 2022」は現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。対応OSは、Windows 10 バージョン 1909/Windows Server 2016以降。32bitプロセッサーやARMプロセッサーはサポートされていないので注意したい。

 また、Mac版「Visual Studio 2022」のプレビューテストも開始されている。macOSネイティブのユーザーインターフェイスで構築されており、デザイン性と操作性が大きく向上したほか、パフォーマンスや信頼性も改善されている。