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プレビュー版「Windows 11」にも「PrintNightmare」脆弱性対策のアップデート

[スタート]画面に検索ボックスが追加

「Windows 11 Insider Preview」Build 22000.65がWindows Insider Program Devチャネルで提供開始

 米Microsoftは7月8日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 22000.65を「Windows Insider Program」のDevチャネルでリリースした。プレビュービルドをすでに導入済みの場合は、「Windows Update」からアップグレードできる。

 本ビルドでは[スタート]画面に検索ボックスが追加されたほか、ラップトップでバッテリーが不足しているときや新しいWindows 11ビジュアル デザインでディスプレイの設定を変更した場合の警告ダイアログがアップデートされた。「設定」アプリの[システム]-[電源&バッテリー]セクションには電源モードの設定が追加されており、プルダウンリストで簡単に電源モードを切り替えられる。

[スタート]画面に検索ボックスが追加
「設定」アプリの[システム]-[電源&バッテリー]セクションには電源モードの設定が追加

 そのほかにも、デスクトップの右クリックメニューには[最新の情報に更新]コマンドが、PS1ファイルの右クリックメニューには[PowerShell で実行]コマンドが追加された。Windows 11では「エクスプローラー」の右クリックメニューが簡素化されており、あまり使わないであろう項目は隠され、[Show more options]コマンドで展開してアクセスする仕組みになっているが、この2つのコマンドは使用頻度が高いとして、[Show more options]コマンドを利用しなくても標準で表示されるようになった。

デスクトップの右クリックメニューには[最新の情報に更新]コマンドを初期状態で表示

 なお、本ビルドには「PrintNightmare」脆弱性(CVE-2021-34527)の修正も含まれている。違いにより実証コードが修正前に公開されてしまった関係で、すでに攻撃手法が出回ってしまっているため、できるだけ早い対処をお勧めする。

 また、Windows 10からWindows 11へアップグレードすると、一部の設定が引き継がれなかったり、機能の廃止や削除が行われる場合があるので注意したい。