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「Thunderbird 91.0.2」が公開 ~Windows版に未読数バッジを非表示にするオプション

新規アカウントの手動セットアップに失敗するなどにも対処

「Thunderbird」v91.0.2

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版v91.0.2が、8月23日(米国時間)に正式公開された。本バージョンは不具合の修正を中心としたメンテナンスアップデート。セキュリティ関連の修正はアナウンスされていない。

 本バージョンでは、Windowsでタスクバーアイコンのバッジを消すオプションが新設された。このバッジは未読メッセージの数を手軽にチェックできて便利だが、不要であれば[設定エディター]で「mail.biff.show_badge」を「false」に切り替えることで無効化できる。設定の反映には、「Thunderbird」の再起動が必要だ。

設定画面から[設定エディター]へアクセス
「mail.biff.show_badge」を「false」に切り替えて、「Thunderbird」を再起動

 そのほかにも、メッセージフィルターの編集でタグが色付けされて表示されるようになった。また、以下の改善や問題の修正が行われている。

  • OpenPGPと添付ファイルの右クリックメニューで利用不能なコマンドを非表示に
  • 新規アカウントの手動セットアップに失敗する問題を修正
  • 宛先の自動入力で連絡先のプライマリ電子メールアドレスが常に優先される問題を修正
  • LDAPのパフォーマンスの改善
  • おすすめのアドオンに掲載されているアドオンの詳細をWebブラウザーで表示する方法を明確に
  • カレンダーペインを表示するチェックマークがアプリの状態と逆になっている問題を修正
  • カレンダーの招待で「mid:」プロトコルのURLをクリックしてもリンクされたメッセージを開けない問題を修正
  • テーマとUXを改善
「Thunderbird 91」の新規アカウント作成画面

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10で利用可能。すでに利用している場合は自動更新も可能だが、「Thunderbird 78」系統から「Thunderbird 91」系統へのアップグレードはまだ提供されていないので注意。「Thunderbird 91」は公式サイト「thunderbird.net」から入手する必要がある。