ニュース

「Thunderbird 91.0.3」が公開 ~ここ10日間で3度目のアップデート

不要なヘッダーをつけるため一部のサーバーでメールが拒否される問題などに対処

「Thunderbird」v91.0.3

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版v91.0.3が、8月26日(米国時間)に正式公開された。ここ10日間で3度目のアップデートとなる。

 本バージョンは、以下の不具合を修正したメンテナンスアップデート。セキュリティ関連の修正はアナウンスされていない。

  • HTMLメッセージからリンクされたファビコンでフォルダーアイコンが上書きされることがある
  • 配下のフォルダーを削除した際に、統合フォルダーへメッセージが表示されない
  • 「Thunderbird」を再起動するとフォルダペインツールバーが保持されないことがある
  • OpenPGPメッセージの署名を無効にすると、メール作成ウィンドウの添付ファイルペインを閉じられない
  • 一部のリストメールで[リストに返信]すると、ノーリプライの警告が誤って表示されることがある
  • 迷惑フォルダーにメッセージを移動しても、Windowsトレイアイコンの未読メッセージ数バッジが更新されない
  • Exchange自動検出を利用したアカウントセットアップのUX問題
  • アカウント設定で、UTF-8以外で記述されたサーバー概要が正しく表示されない
  • Thunderbirdが不要な「SMTPUTF8」を送信することがあり、一部のサーバーでメールが拒否される
  • Todayペインで終日ではないイベントの詳細がマウスオーバーでポップアップ表示されない
  • Todayペインでタスクのフィルタリングが機能しない
  • 電子メールベースのイベントスケジューリングで日付と時間が人間には読めない形式で表示される

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10で利用可能。すでに利用している場合は自動更新も可能だが、「Thunderbird 78」系統から「Thunderbird 91」系統へのアップグレードはまだ提供されていないので注意。「Thunderbird 91」は公式サイト「thunderbird.net」から入手する必要がある。