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Windows 10に新たな印刷問題 ~2021年8月のセキュリティパッチ以降で

アプリが印刷するたびに管理者の認証を求められる。ドライバーのバージョン確認と更新を

Windows 10に新たな印刷問題 ~2021年8月のセキュリティパッチ以降で

 米Microsoftは9月16日(現地時間)、2021年8月のセキュリティ更新プログラム(Bリリース)「KB5005033」以降を適用したWindows環境で、アプリが印刷するたびに管理者の認証が求められる問題が発生していたことを明らかにした。

 同社によると、「KB5005033」をインストールすると「ポイント アンド プリント」を利用する一部の環境で、アプリがプリントサーバーで印刷しようとしたり、プリントクライアントがプリントサーバーに接続するたびに、「このプリンターを信頼しますか」というプロンプトが表示され、管理者の認証情報のインストールが必要になることがあるという。影響範囲は、以下の通り。

  • Windows 10 バージョン 21H1
  • Windows 10 バージョン 20H2
  • Windows 10 バージョン 2004
  • Windows 10 バージョン 1909
  • Windows 10 バージョン 1809
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2019
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2016
  • Windows 10 バージョン 1607
  • Windows 10 Enterprise 2015 LTSB
  • Windows 8.1
  • Windows 7 SP1
  • Windows Server 2022
  • Windows Server バージョン 20H2
  • Windows Server バージョン 2004
  • Windows Server バージョン 1909
  • Windows Server バージョン 1809
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2012
  • Windows Server 2008 R2 SP1
  • Windows Server 2008 SP2

 これはプリントクライアントとプリントサーバーのドライバーが同じファイル名を使用しているにもかかわらず、サーバーの方が新しいバージョンのファイルを持っていることが原因。プリントクライアントがプリントサーバーに接続するとより新しいドライバーファイルが見つかるため、プリントクライアント上のドライバーを更新するよう促されるが、実際にはインストール用に提供されたパッケージ内のファイルに新しいバージョンのファイルが含まれていないことがある。

 同社は回避策として、すべての印刷デバイスが最新のドライバーを使用していることを確認し、可能であればプリントクライアントとプリントサーバーで同じバージョンの印刷ドライバーを利用するよう呼びかけている。もしドライバーを更新しても問題が解決しない場合は、プリンターメーカー(OEM)のサポートに問い合わせるとよい。