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「DartPad」がパッケージに対応、Google FontsやFirebaseの「Dart」アプリをその場で書ける

第一弾として人気のあるパッケージをカバー

「DartPad」がパッケージに対応

 プログラミング言語「Dart」の開発チームは11月16日(日本時間)、「DartPad」がパッケージに対応したとを発表した。

 「DartPad」(dartpad.dev)はオープンソースで開発されたWebベースのプレイグラウンド(主に学習を目的としたプログラミングの簡易な開発・実行環境)で、「Dart」やそのUIフレームワーク「Flutter」で構築されたアプリをWebブラウザーで直接実行できる。わざわざソフトウェア開発キット(SDK)やツールをローカルシステムにインストールしなくても、アイデアを試したり、技術的なコンセプトを「Dart」コードに落とし込むことができる手軽さが魅力だが、一方で豊富なサードパーティ製「Dart」パッケージをインポートできず、ごく基本的なコードしか実行できないのが難点だった。

 今回のアップデートでは、人気のある一部のパッケージのみではあるが、外部のパッケージをインポートする機能が「DartPad」に導入された。たとえば

import 'package:google_fonts/google_fonts.dart';

と記述すれば、「Flutter」のパッケージマネージャー「Pub」が自動でパッケージを取得し、コードに組み込んでくれる。詳細は「DartPad」のサンプルにある「Google Fonts」をチェックしてみてほしい。

「DartPad」のサンプルにある「Google Fonts」

 また、今回のリリースではGoogleのデータベースサービス「Firebase」パッケージもサポートされている。サンプルの「Firebase Nanochat」は実際に「Firebase」をバックエンドにチャットを実装しており、APIキーなどを適切に設定すればそのまま動作する。

サンプルの「Firebase Nanochat」は実際に「Firebase」をバックエンドにチャットを実装

 現時点でインポート可能なパッケージは、「DartPad」画面右下の情報アイコンをクリックすると確認できる。また、import文の入力補完にも提案される。

「DartPad」画面右下の情報アイコンをクリック