ニュース
「Thunderbird 91.4.1」が公開 ~2件の脆弱性に対処
2021年12月21日 13:57
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版v91.4.1が、12月17日(米国時間)に正式公開された。不具合とセキュリティの修正が中心のメンテナンスアップデートとなっている。
本バージョンで修正された不具合は、以下の通り。
- 本来「Thunderbird」で開かなければならないはずの添付ファイル(ICS形式のカレンダーファイルなど)で保存が提案される
- ユーザー名に特殊文字が含まれるIMAPアカウントで添付ファイルの保存に失敗する
- 添付ファイルを転送する際に作成される一時ファイルの拡張子が間違っていることがある
- 「Outlook」でS/MIME署名が無効と表示されることがある
- macOSでコンテンツタブのURL入力ボックスに検索アイコンが誤って表示されることがある
- メッセージバー(コンテンツブロッキングなど)にハイコントラストのテーマカラーが適用されない
- autocryptヘッダーを持つ一部のメッセージの読み込みが遅く、「Thunderbird」がハングアップする
- アカウントマネージャーでサーバーのホスト名が切り取られることがある
- アカウント設定がパスワードの非ASCII文字をサポートしていない
- アカウント設定が設定値を記憶しないことがある
- 仮想フォルダーの名前に非ASCII文字が含まれている場合、フォルダー選択が保持されない
- HTML/EML形式で保存されたメッセージにメッセージヘッダーが含まれていない
- 連絡先をvCardにエクスポートする際、「Private web page」フィールドが含まれていない
- 「すべてのアドオンを無効にする」にチェックを入れてトラブルシューティングモードで「Thunderbird」を再起動したのにアドオンが有効になっている
- FileLinkの添付ファイルにFileLinkプロバイダーのアイコンが表示されないことがある
- すべてのFileLink添付ファイルを削除しても、FileLinkプライバシー通知がメール作成ウィンドウに残る
- FileLinkのアップロードに失敗したにも関わらず「読み込み中」アイコンが残る
- 複数日のイベントの長いイベント名が折り返されない
- さまざまなテーマおよびUXの改善
脆弱性の修正は2件。深刻度の評価は、いずれもMozillaの基準で3番目に高い「Moderate」となっている。
「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできるほか、Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。すでに利用している場合は、自動更新機能でアップデートされる。