ニュース

Microsoft、Windows 10の検索機能を強化 ~Release Previewチャネルから順次展開

「今日は何の日?」や社内の情報を能動的に提供してくれる「検索ハイライト」

「Windows 10 バージョン 21H2」(「KB5011543」適用後)の検索パネル

 米Microsoftは3月14日(現地時間、以下同)、「Windows 10 バージョン 21H2」Build 19044.1618(KB5011543)を「Windows Insider Program」のRelease Previewチャネルに参加しているテスターに対して公開した。先日「Windows 11 Insider Preview」で発表された「検索ハイライト」(Search highlights)の導入が、Windows 10でも開始される。

 Windows 10はタスクバーには検索ボックスや検索アイコンが備わっており、アプリやファイル、Webコンテンツなどをキーワードで探し出せる。「検索ハイライト」はこれを拡張し、その日の見所や要点(ハイライト)を能動的に提供するものだ。たとえば祝日や記念日の場合、それに関連するコンテンツが検索パネル右側に表示される。職場または学校のアカウントでサインインしている場合は、そのメンバーや処理しなければいけないドキュメント、新着情報などもチェックできる。左側には従来通り、最近利用したアプリがリストアップされる。

その日が祝日や記念日の場合は、それに関連するコンテンツが表示される
職場または学校のアカウントでサインインしている場合は、そのメンバーや処理しなければいけないドキュメント、新着情報などもチェックできる

 なお、この機能が不要な場合はタスクバーの右クリックメニューから[検索]-[検索ハイライトの表示]オプションをOFFにすればよい。また、「検索ハイライト」の展開は今後数カ月をかけて慎重に行われるとのこと。利用可能になるまでは、しばらく時間を要するだろう。

従来の検索パネル

 そのほかにも、この更新プログラムにはトースト通知の改善が含まれている。アプリがOSの通知機能を使って処理の成功やクリティカルなシナリオを知らせるとき、トーストボタンの色を変更して視覚的にわかりやすくしたほか、新しいポリシーを追加してアプリの上位3つの通知を既定で展開できるようになった。

 また、多くの不具合も解決されている。「searchindexer.exe」が応答しなくなる問題が修正されたほか、「Outlook」アプリのオフライン検索で最近の電子メールが見つからない問題なども対処されているとのこと。