レビュー

Windows 10の検索画面のイケてないデザインをカスタマイズできる「BeautySearch」

おまけ機能(?)として“Bing”のWeb検索機能も無効化される

「BeautySearch」v1.2.3

 「BeautySearch」は、Windows 10の検索ホーム画面([Windows]+[S]キー)をカスタマイズできるユーティリティ。“GitHub”のプロジェクトページから無償でダウンロードできる。ソースコードも公開されており、ライセンスは“GNU General Public License v3.0”。

 Windows 10の検索ホーム画面は、実はWeb技術(HTML/CSS/JavaScript)で構築されている。おそらくMicrosoftがサーバー側でWindows 10の検索機能を改善できるようにするためだが、ローカルでJavaScriptを注入すれば、ユーザーにもカスタマイズが可能であるという。もちろんJavaScriptの知識は必要となるため容易ではないが、興味深い仕組みと言えるだろう。

 「BeautySearch」はこの仕組みを利用して、Windows 10の検索ホーム画面をカスタマイズするツールだ。チェックボックスをON/OFFして[Install][Reinstall]ボタンを押すだけでカスタムスクリプトの追加・削除が可能になっており、JavaScriptの知識がなくてもある程度検索画面を微調整できる。おまけ機能(?)として、“Bing”のWeb検索機能も無効化されるが、これはアンインストールすれば復活させられるので安心してほしい。

Windows 10標準の検索ホーム画面(ダークテーマ)
「BeautySearch」でカスタムした検索ホーム画面

 なお、本ソフトは管理者権限が必要。実行ファイルを右クリックして[管理者として実行]コマンドを選ぶ必要があるので注意したい。

Show accent color on Search Window

 検索ホーム画面はWindows 10のアクセントカラーを認識せず、常に白か黒の背景(ライト・ダークテーマ)で表示されるため、統一感に欠ける。このオプションを有効化すれば、検索画面の背景をシステムのアクセントカラーに合わせることが可能。

検索ホーム画面はWindows 10のアクセントカラーを認識しない
検索画面の背景をシステムのアクセントカラーに合わせた様子

Show search results in Dark Theme

 検索ホーム画面を黒基調のデザイン(ダークテーマ)にするオプション。プレビュー版でテストされていた機能だが、現在は製品版にも反映されているようなのでとくに意味はない。

Remove background from UWP applications icons

 このオプションをONにすると、UWPアプリのアイコンから背景を取り除くことが可能。「Windows 10 バージョン 20H2」(October 2020 Update)以降のデザインにすることができる。

「Windows 10 バージョン 20H2」(October 2020 Update)より前のバージョンのデザイン
UWPアプリのアイコンから背景を取り除く

コンテキストメニューのカスタマイズ

 以下の3つのオプションは、いずれも検索ホーム画面の右クリックメニューの外観を調整するものだ。

  • Adding shadows to context menus:メニューに影を加える
  • Making the corners of context menus rounded:メニューの角を丸くする
  • Adding acrylic effect to the context menus:メニューにアクリル効果を追加する

Hide outlines when using mouse

 Windows 10でキーボードによるナビゲーションを行うと、フォーカスのあるコントロールを強調する黒枠(ダークモードの場合は白枠)が表示される。これは本来マウスを利用している場合は表示されないものだが、検索ホーム画面では表示されてしまう。

 このオプションはキーボードナビゲーションの際の枠を消し、ユーザーインターフェイスの見栄えをよくしてくれる。

ソフトウェア情報

「BeautySearch」
【著作権者】
krlvm 氏
【対応OS】
Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.2.3(20/11/01)