レビュー
Windows 10の検索画面のイケてないデザインをカスタマイズできる「BeautySearch」
おまけ機能(?)として“Bing”のWeb検索機能も無効化される
2020年12月3日 06:45
「BeautySearch」は、Windows 10の検索ホーム画面([Windows]+[S]キー)をカスタマイズできるユーティリティ。“GitHub”のプロジェクトページから無償でダウンロードできる。ソースコードも公開されており、ライセンスは“GNU General Public License v3.0”。
Windows 10の検索ホーム画面は、実はWeb技術(HTML/CSS/JavaScript)で構築されている。おそらくMicrosoftがサーバー側でWindows 10の検索機能を改善できるようにするためだが、ローカルでJavaScriptを注入すれば、ユーザーにもカスタマイズが可能であるという。もちろんJavaScriptの知識は必要となるため容易ではないが、興味深い仕組みと言えるだろう。
「BeautySearch」はこの仕組みを利用して、Windows 10の検索ホーム画面をカスタマイズするツールだ。チェックボックスをON/OFFして[Install][Reinstall]ボタンを押すだけでカスタムスクリプトの追加・削除が可能になっており、JavaScriptの知識がなくてもある程度検索画面を微調整できる。おまけ機能(?)として、“Bing”のWeb検索機能も無効化されるが、これはアンインストールすれば復活させられるので安心してほしい。
なお、本ソフトは管理者権限が必要。実行ファイルを右クリックして[管理者として実行]コマンドを選ぶ必要があるので注意したい。
Show accent color on Search Window
検索ホーム画面はWindows 10のアクセントカラーを認識せず、常に白か黒の背景(ライト・ダークテーマ)で表示されるため、統一感に欠ける。このオプションを有効化すれば、検索画面の背景をシステムのアクセントカラーに合わせることが可能。
Show search results in Dark Theme
検索ホーム画面を黒基調のデザイン(ダークテーマ)にするオプション。プレビュー版でテストされていた機能だが、現在は製品版にも反映されているようなのでとくに意味はない。
Remove background from UWP applications icons
このオプションをONにすると、UWPアプリのアイコンから背景を取り除くことが可能。「Windows 10 バージョン 20H2」(October 2020 Update)以降のデザインにすることができる。
コンテキストメニューのカスタマイズ
以下の3つのオプションは、いずれも検索ホーム画面の右クリックメニューの外観を調整するものだ。
- Adding shadows to context menus:メニューに影を加える
- Making the corners of context menus rounded:メニューの角を丸くする
- Adding acrylic effect to the context menus:メニューにアクリル効果を追加する
Hide outlines when using mouse
Windows 10でキーボードによるナビゲーションを行うと、フォーカスのあるコントロールを強調する黒枠(ダークモードの場合は白枠)が表示される。これは本来マウスを利用している場合は表示されないものだが、検索ホーム画面では表示されてしまう。
このオプションはキーボードナビゲーションの際の枠を消し、ユーザーインターフェイスの見栄えをよくしてくれる。
ソフトウェア情報
- 「BeautySearch」
- 【著作権者】
- krlvm 氏
- 【対応OS】
- Windows 10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.2.3(20/11/01)