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最強のファイル検索ツール「Everything」をWindows 10のタスクバーに組み込む「EverythingToolbar」【11月5日追記】

[スタート]ボタンの隣においておけば、あたかもOS標準の検索ツールのように使える

「EverythingToolbar」v0.3.0-beta1

 キーワードの入力で絞り込むようにファイルを検索できる「Everything」は、なんといってもその高速性が魅力だ。ファイルの内容こそ検索対象にできないものの、ファイルやフォルダーを名前で探すだけであれば文字通り一瞬で検索でき、“Windows標準の検索機能を「Everything」で完全に置き換えてしまいたい”という愛用者も少なくないのではないだろうか。そうした願いから生まれたのが、今回紹介する「EverythingToolbar」だ。

 「EverythingToolbar」は、Windowsのタスクバーから「Everything」を利用できるようにしたアプリ。タスクバーのツールバーとして追加する仕組みで、見た目はOS標準の“検索ホーム”([Windows]+[S]キー)とほぼ同じだ。[スタート]ボタンの隣においておけば、あたかもOS標準の検索ツールのように使える。

 できれば[Windows]+[S]キーなどのグローバルホットキーでアクティブにできれば言うことはないのだが、まだそれには対応できていないのは残念。とはいえ“GitHub”のプロジェクトページにはすでに要望(issue)が上がっているので、実現に期待したい。

 本ソフトを利用するには、まず「Everything」をセットアップする。今回は試用環境が64bit版のWindows 10であったため、64bit版「Everything」のインストーラーを利用した。セットアップ時のオプションは、初期設定のままでよいようだ。

まずは「Everything」をセットアップ
セットアップ時のオプションは、初期設定のままでよい

 次に「EverythingToolbar」の書庫ファイルをダウンロードし、適当なフォルダーに解凍する(今回は最新ベータ版であるv0.3.0-beta1を用いた)。すると実行ファイルなどが展開されるので、“install.cmd”というファイルを探し、右クリックメニューから[管理者として実行]する。「コマンド プロンプト」に“……型は正常に登録されました”というメッセージが現れれば、セットアップは正常に完了。あとは適当なキーを押して「コマンド プロンプト」を終了し、タスクバーの右クリックメニューから「EverythingToolbar」のツールバーを有効化すればよい。

“install.cmd”を右クリックメニューから[管理者として実行]する
「コマンド プロンプト」に“……型は正常に登録されました”というメッセージが現れれば、セットアップは正常に完了。適当なキーを押して終了してよい
タスクバーの右クリックメニューから「EverythingToolbar」のツールバーを有効化
[スタート]ボタンの隣に置けばあたかもOS標準の検索ツールのように使えるが、ツールバーの移動には少し癖があり、幅がゼロになってしまうことがある。やり直したい場合は、タスクバーの右クリックメニューで「EverythingToolbar」をいったん無効化し、再度有効化すればよい

 上述のように、検索結果の画面はOS標準の“検索ホーム”を模しており、タブで[All][Files][Folders]を切り替えることができる。今回試した最新ベータ版では検索結果画面のリサイズや右クリックメニューがサポートされるほか、[Shift]+[Enter]キーで「Everything」へ切り替えることが可能。「EverythingToolbar」だけでは力不足な場合に、検索の続きを「Everything」へ引き継ぐことができて便利だ。

最新ベータ版は画面のリサイズや右クリックメニューをサポート。[Shift]+[Enter]キーで「Everything」へ切り替える機能も便利だ

11月5日編集部追記: 11月3日付で「EverythingToolbar」v0.3.0が正式版として公開された。

ソフトウェア情報

「EverythingToolbar」
【著作権者】
Stephan Rumswinkel 氏
【対応OS】
Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.3.0-beta1(20/10/29)