Windowsにまず入れる定番無料アプリ -2018年版-

とにかく高速に“すべて”のファイルを検索できる「Everything」

インクリメンタルサーチですばやく絞り込めるほか、検索オプションも豊富

「Everything」

ドライブ内のインデックス作成が超高速な「Everything」

 Windows 10の標準機能を使ってファイルを検索したものの、なかなか完了しなくて困った経験はないだろうか。とにかく高速にファイルを検索したいなら「Everything」がおすすめだ。初回起動時にパソコンに接続されたドライブの“すべて”のファイルのインデックスが作成され、入力したキーワード絞り込むようにして目的のファイルを検索できる。インデックスの作成も高速なので、ストレスなくファイルを検索できるのがうれしい。

インターフェイスはシンプルだが機能は豊富

 「Everything」の画面上部の検索欄にキーワード(検索条件)を入力し始めるとすぐに絞り込まれるインクリメンタルサーチに対応している。AND/OR検索、もしくは特定のキーワードを除くなど、利用できるシンタックスは豊富だ。検索結果の表示方法を切り替えられるほか、プレビューでファイルの内容を簡単に確認することもできる。なお、「Everything」の起動中は、ファイルシステムを監視し、変更のみインデックスに反映させるため、システムへの負荷は非常に軽い。以下は主な使用例。

  • AかつB → A B
  • AまたはB → A|B
  • Aを除く → !A
  • Cドライブにある“.docx”ファイル → c: *.docx
  • ファイルのみを検索 → file:
  • フォルダーのみを検索 → folder:
  • 100MBより大きいファイルを検索 → size:>100mb
  • 今日変更したファイルを検索 → rc:today
  • 先週作成したファイルを検索 → dc:lastweek
入力したキーワードに応じてファイル・フォルダーが絞り込まれていく。サムネイル表示やプレビューも利用可能だ
メニューから[検索]→[アドバンス検索ウィンドウを開く]の順にクリックすると利用できる“アドバンス検索”

 コマンド入力に慣れている方は扱いやすいだろう。もちろんシンタックスを利用せずに、“アドバンス検索”による詳細な検索条件の指定も可能だ。

作成日、更新日のほか、アクセス日時、ファイル属性など、さまざまな検索条件を指定できる

利用シーンに応じてカスタマイズ可能

 検索条件をフィルターに登録できるほか、ブックマークとして保存することも可能。検索履歴の呼び出しやソートなどのキーボードショートカットも豊富だ。また、同一ネットワーク上のパソコンにて「Everything」を起動し、“ETPサーバー”の機能を使えばネットワーク上のパソコン内のファイル検索も可能だ。なお、v1.4以降では“ReFS”ファイルシステムがサポートされている。

よく使う検索条件はブックマークとして保存しておくと便利