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Mozilla、「Firefox 99」を正式リリース

「リーダービュー」の読み上げ機能を[N]キーだけで手軽にON/OFF。脆弱性修正は11件

「Firefox」v99.0

 Mozillaは4月5日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v99.0を正式公開した。今回のメジャーリリースでは、Linux版でサンドボックスを強化。Webコンテンツにさらされたプロセスは「X Window system」(X11)にアクセスできなくなり、万が一プロセスが乗っ取られても、「X11」にまで影響が及ぶことはなくなった。

 また、「リーダービュー」の読み上げ機能が[N]キーで簡単にON/OFFできるようになった。「リーダービュー」は記事のヘッダーやサイドバーといった要素を取り除き、本文だけを読みやすく表示するモードで、フォントや行間、背景色の調整なども可能。アドレスバーにアイコンが表示されている場合に、クリックすることで有効化できる。

「リーダービュー」の読み上げ機能。[N]キーで簡単にON/OFFできるように

 そのほかにも、PDFビューワーの検索機能が強化。ドイツとフランスでクレジットカードの自動入力とキャプチャーをサポートしているとのこと。

 セキュリティ関連の修正は、11件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が3件、上から3番目の「Moderate」が5件、最低の「Low」が3件となっている。任意コードの実行などにつながるおそれがあるため、できるだけ早い対処が必要だ。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。