ニュース

Mozilla、『スター・ウォーズ』のILMと共同開発した「Firefox」アドオンを公開

クリエイターの遠隔コラボに最適なWebブラウザーとして「Firefox」をアピール

「Firefox」向けの拡張機能「Extended Color Management」

 Mozillaは3月21日、「Firefox」向けの拡張機能「Extended Color Management」を発表した。『スター・ウォーズ』のSFX/VFXなどで有名な米国の映画制作・視覚効果スタジオ「Industrial Light & Magic」(ILM)と協力して開発されたアドオンだという。

 画像の色や明るさの表現にはモニターやOSによって実は差異があり、ILMをはじめとするスタジオではその差異をなくすために「カラーキャリブレーション」という作業を行っている。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響でリモートワークへ移行すると、これまではオフィスで簡単に管理できていたキャリブレーションプロセスが突然困難になってしまったという。「Firefox」はデフォルトでOSのカラーマネジメントを用いて色や画像を最適化してレンダリングしているが、それが邪魔になることがあるようだ。

 そこで、Mozillaはカラーマネジメントの有効・無効を手軽に切り替えられる拡張機能を開発した。「Firefox」の再起動こそ必要になるが、操作は基本的にアドオンボタンをクリックするだけだ。意図した色がレンダリングされていない場合、それがパイプラインのどこに起因するのかを特定しやすくなる。

カラーマネジメントの有効・無効を手軽に切り替えられる
変更の反映には「Firefox」の再起動が必要
カラーマネージメントが有効(初期状態)は「赤」、無効(パススルー状態)の場合は「青」になる

 Mozillaは、スタジオや独立系クリエイター間のリモートコラボレーションに最適なWebブラウザーとして「Firefox」をアピールしている。

ソフトウェア情報

「Extended Color Management」
【著作権者】
Mozilla Firefox
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.2(22/04/02)