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「Firefox」も「バージョン 100」に ~Chrome/Edgeに続く
ピクチャーインピクチャーで字幕をサポート。一部Windows環境では「AV1」ハードウェアデコードにも対応
2022年5月6日 16:00
Mozillaは5月3日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v100.0を正式公開した。「Google Chrome」「Microsoft Edge」に続き、節目となる「バージョン 100」を迎えたことになる。
「Firefox 100」における目玉は、ピクチャーインピクチャーで「YouTube」、「Prime Video」(Amazon)、「Netflix」の動画を視聴する際に字幕を表示できるようになったことだ。「Coursera.org」、「Canadian Broadcasting Corporation」など、「WebVTT」(Web Video Text Track)形式を用いる動画サイトの字幕にも対応する。
さらに、ハードウェアアクセラレーションによる「AV1」ビデオデコーディングが対応環境で有効化された。
- Intel(11世代以降)
- AMD RDNA 2(Navi 24を除く)
- GeForce RTX 30シリーズ
ただし、これはWindows版のみ。また、「Microsoft Store」から「AV1 Video Extension」をインストールしなければならない場合がある。
また、Intel製GPUを搭載するWindows環境でビデオオーバーレイが有効化された。ビデオ再生時の消費電力が削減される。
そのほかにも、以下の改善が導入されているとのこと。
- インストール後の初回起動時に「Firefox」の言語がOSの言語と一致しない場合、それを検出してユーザーが2つの言語を選択できるようになった
- 「Firefox」のスペルチェックで複数の言語をサポート
- Mac版「Firefox」でHDRビデオがサポート。まずは「YouTube」から対応が開始され、「macOS 11」以降でより忠実度の高いビデオコンテンツを楽しめる
- ペイントと他のイベント処理の関係を調整。「Twitch」でボリュームスライダーを調整する際のパフォーマンスが顕著に改善される
- Windows 11とLinuxでスクロールバーがデフォルトでスペースをとらないように
- 英国でクレジットカードの自動入力とキャプチャをサポート
- 参照元からのプライバシー漏えいを防ぐため、クロスサイトのサブリソースや「iframe」リクエストを無視するように
セキュリティ関連の修正は、9件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が6件、上から3番目の「Moderate」が2件、最低の「Low」が1件となっている。任意コードの実行などにつながるおそれがあるため、できるだけ早い対処が必要だ。
デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。