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Microsoft、Windows 10/11のRelease Previewチャネルをアップデート
セキュアブートを強化。Windows 11では24時間運用でのメモリリークなども解決
2022年4月15日 10:05
米Microsoftは4月14日(現地時間)、Windows 10/11のRelease Previewチャネルをアップデートした。編集部では確認できていないが、「Windows Insider Program」の所定チャネルを購読していれば近日中に「Windows Update」で配信されるはずだ。大きな問題がなければ、いずれC/Bリリースとして一般環境にも配信される。
- Windows 11:Build 22000.651(KB5012643)
- Windows 10 バージョン 21H2:Build 19044.1679(KB5011831)
新機能として案内されているのは、セキュアブート(Secure Boot:PCの起動時に悪意あるプログラムが介在しないようにするセキュリティ機能)コンポーネントのサービス改善のみ。そのほかは、不具合の修正が中心だ。主なもののみ、以下に挙げる(Windows 10/11共通)。
- Azure Active Directory(Azure AD)と連携したハイブリッドAutopilotシナリオのAzure AD登録のタイムアウトを、60分から90分に変更。これにより、タイムアウト時に例外が発生する競合状態が解消される
- OSの起動が約40分遅延する問題を修正
- Kerberos認証に失敗し、「0xc0030009 (RPC_NT_NULL_REF_POINTER)」というエラーが発生する問題を修正。「Remote Credential Guard」が有効なクライアントがRDPプロトコルで別のマシンに接続しようとすると発生する
- グループポリシーのセキュリティ部分をマシンにコピーするのに失敗する可能性がある問題を修正
- MFCダイアログ内でRDPコントロール(v11)のインスタンス化が阻害される問題を解決
- プライマリドメインコントローラーエミュレーター(PDCe)に2022年1月のセキュリティ更新をインストールすると、Netdom.exeまたはActive Directory Domains and Trustsスナップインを使用して名前のサフィックスルーティングをリストまたは変更するときにエラー(Insufficient system resources exist to complete the requested service.)が発生する問題に対処
- SMBv1共有にネットワークドライブをマップすると、OS再起動後にネットワークドライブにアクセスできない問題を解決
- Client-Side Caching(CSC)クリーンアップメソッドが作成されたリソースの削除に失敗したときに、プールに損傷を与える問題を修正
- 非ページングプールが大きくなり、すべてのメモリを使い切ってサーバーがロックする可能性がある問題を修正
- 1秒あたりの入出力操作数(IOPS)が高いシナリオで、1つのファイルに対して多くのスレッドが競合する場合のリソース競合のオーバーヘッドを低減
そのほかにも、OS固有の問題が解決された。たとえばWindows 11では24時間運用のシステムでメモリリークが発生する問題、通知センターが入力フォーカスを奪ってしまうため最大化されたアプリウィンドウで最小化・最大化・閉じるボタンが利用できなくなる問題、動画の字幕に関わる問題が解決されている。