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個人情報流出事故を防止可能になったOutlookアドイン「おかん for Outlook」v2.7.0.0

一斉配信メールの宛先をBCCに強制変換。文頭・文末へ定型文の自動追加機能も

「おかん for Outlook(Outlook Okan)」v2.7.0.0

 (株)のらねこは5月17日、無料で使える「Microsoft Outlook」用の誤送信防止アドイン「おかん for Outlook(Outlook Okan)」の最新版v2.7.0.0を公開した。本バージョンでの主な変更点は、全ての宛先を強制的にBCCに変換する機能が追加されたこと。

[外部ドメイン数警告とBcc自動変換]タブに[強制Bcc変換]の項目が追加された

 これは、大量の外部宛てメールアドレスを指定する際、強制的に「宛先(To)」から「BCC」に自動変換してくれるもので、内部ドメインを変換に含めるか否かの設定も可能。メールの一斉配信などの場面で、本来宛先を「BCC」にするはずが、誤って「To」や「CC」に指定したことで発生する個人情報漏洩事故を未然に防いでくれる。

自動追加・変換といっても、新規メールを立ち上げたときに反映されるわけではない
メール送信前の確認ダイアログにて自動追加・変換が行なわれる

 また最新版では、メール本文の文頭・末尾に指定した文言を自動で挿入できる機能も追加された。メール本文への文言の自動追加機能は、設定画面に追加された[メール本文への文言の自動追加]タブより利用可能。

 その名の通り、メールの冒頭・末尾に挿入したい文章をあらかじめ登録しておくことで、メール本文に指定した文言を自動で追加してくれる。「いつもお世話になっております」といった、ビジネスメールのやり取りの中で何度も使うことになる定型文を入力しておけば、本題のみをまとめるだけで本文を仕上げることができる便利な機能だ。

メール本文への文言の自動追加機能

 そのほか、添付ファイルがある場合に警告を表示する宛先とその警告文を設定できる機能や、常に送信者のアドレスをCCに追加する機能などの追加、さらに表示の改善・不具合修正が行なわれている。

常に送信者のアドレスをCCに自動で追加する機能も

 「おかん for Outlook」は、「Outlook」でメールを送信するときに口煩くチェックを入れてくれる母親(おかん)的アドイン。このアドインを入れておけば、メールの送信前に確認ダイアログが表示され、事前に設定しておいたチェック項目をパスしない限りメールを送信できなくなる。

 本文に禁止・警告ワードが含まれていないか、内容と送信先に食い違いはないか、メールのフォーマット(テキストかHTMLか)が間違っていないか、添付ファイルを忘れていないかといった確認のほかにも、キーワードや宛先に応じて自動でCC/BCCを追加する機能などを備えており、忘れ物が多かったり、うっかりミスの多いユーザーにはおすすめだ。

 オープンソースで開発されており、ライセンスは“Apache License 2.0”。チェックルールの設定ダイアログへは、「Outlook」のリボンで[送受信]タブを選択し、「おかん for Outlook」セクションにある[設定]ボタンを押すとアクセスできる。

 64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10/11に対応するフリーソフトで、現在公式Webサイト、または窓の杜ライブラリよりダウンロードできる。なお、動作にはNET Framework 4.6.2以降が必要。

ソフトウェア情報

「おかん for Outlook(Outlook Okan)」
【著作権者】
(株)のらねこ
【対応OS】
Windows 7/8/8.1/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.7.0.0(22/05/17)