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UPnPメディアサーバー「Universal Media Server」が誕生から10年 ~v11.0.0が公開【6月9日追記】

一般公開も開始、PCのメディアをTVやゲーム機などにストリーミングできる

「Universal Media Server」v11.0.0-a2

 DLNAに準拠したUPnPメディアサーバー「Universal Media Server」が5月27日、誕生から10年を迎えた。プロジェクトに寄付をしているユーザーは、新しいメジャーバージョンアップである「Universal Media Server 11.0.0」を先行ダウンロードできる。

 「Universal Media Server」(UMS)は、オープンソース・クロスプラットフォーム対応のメディアサーバー。Windows/Mac/Linuxに対応しており、ライセンスは「GPL-2.0」。PCに保存されている動画や音楽を、DLNAに対応したテレビやスマートフォンアプリ(「VLC」など)、ゲーム機などにストリーミング配信できる。また、Webサーバーを内蔵しており、Webブラウザーでメディアを一覧・再生することも可能。ほとんど設定を変更せず、初期状態のままでほぼすべてのメディアフォーマットをトランスコード(形式変換)・ストリーミングできるため、入門者にも使いやすい。

 最新版の「Universal Media Server 11」では、Webインターフェイスを大きく改善。テレビシリーズや映画にはリッチなロゴや背景が表示されるようになった。デバイスの検出やネットワークの回復、ビデオの再生とシークなども改善されている。また、すべてのデバイスでHLSトランスコーディングが可能になった。

Webインターフェイスを大きく改善

 今後はiPhone/iPad用のアプリ、設定GUIのWebインターフェイスへの移植などに取り組むとのこと。Webインターフェイスでメディアをシークする際にサムネイルを表示する機能も追加されるようなので期待したい。

設定画面。今後はWebインターフェイスへの移植が計画されている

[2022年6月9日編集部追記] 6月9日付で「Universal Media Server 11」が一般公開となった。現在公式サイトやGitHubのプロジェクトページからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Universal Media Server」
【著作権者】
Universal Media Server
【対応OS】
Windows/Mac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
11.0.0(22/05/27)