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ビデオを3D変換してVRヘッドセットで楽しめる「Universal Media Server 13.0.0」
DLNA準拠、オープンソース・クロスプラットフォーム対応のメディアサーバー
2022年12月15日 12:54
フリーのメディアサーバー「Universal Media Server」が12月14日、v13.0.0へとアップデートされた。プロジェクトに寄付をしているユーザーは、先行ダウンロードできる。それ以外のユーザーに対しては、後日提供が開始される。
「Universal Media Server」(UMS)は、オープンソース・クロスプラットフォーム対応のメディアサーバー。対応OSはWindows/Mac/Linuxで、ライセンスは「GPL-2.0」。PCに保存されている動画や音楽を、DLNAに対応したテレビやスマートフォンアプリ(「VLC」など)、ゲーム機などにストリーミング配信できる。
また、Webサーバーを内蔵しており、Webブラウザーでメディアを一覧・再生することも可能。ほとんど設定を変更せず、初期状態のままでほぼすべてのメディアフォーマットをトランスコード(形式変換)・ストリーミングできるため、入門者にも使いやすい。
「UMS 13.0.0」の目玉は、2Dビデオをリアルタイムで3Dビデオへ変換できるようになったことだ。主なユースケースとしては、「Meta Quest 2」などのVRヘッドセットでPCのメディアを楽しむことを想定しているようだ。
この機能に必要なものは以下の通り。
ハードウエア
- VRヘッドセット:Oculus/Meta Quest 2 VR Headset
- PC:ハイエンドのCPUとNVIDIA/AMD GPUを搭載したWindowsデバイス
- ネットワーク:「Wi-Fi 6」など、高速なものが望ましい
ソフトウェア
- Universal Media Server:v13.0.0以降
- AviSynth+:「Avisynth」フレームサーバーの改良版で、64bitとマルチスレッドをサポートする
- K-Lite Codec Pack:さまざまなコーデックの詰め合わせ。Standard版で十分
- VRアプリ:「Sky Box VR Player」、「BigScreen VR Player」、「Pigasus VR Media Player」であれば専用のUMSレンダラー設定ファイルが提供されている。「Virtual Desktop」は「VLC Media Player」との組み合わせで利用可能
セットアップは容易ではないが、有志のブログで手順とデモが公開されているので、それを参考に挑戦するとよい。
ソフトウェア情報
- 「Universal Media Server」
- 【著作権者】
- Universal Media Server
- 【対応OS】
- Windows/Mac/Linux
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 13.0.0(22/12/14)