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「Firefox Reality」の後継「Wolvic」がv1.0に到達 ~VRヘッドセット用Webブラウザー

「Oculus Quest」向けは「App Lab」で無償提供

「Firefox Reality」の後継「Wolvic」がv1.0に到達。「Oculus Quest」向けは「App Lab」で無償提供

 スペインに拠点を置くフリーソフトウェアのコンサルタント会社Igaliaは7月8日(現地時間)、「Wolvic 1.0」をリリースした。「Wolvic」は「Firefox Reality」の後継となるVR/ARヘッドセット向けWebブラウザー。今年2月からベータ版がテストされていた。

 「Wolvic 1.0」のリリースに当たっては「Firefox Reality」から受け継いだソースコードのブラッシュアップが行われたほか、いくつかのシステム向けにAPKパッケージの作成・提供が行われた。

 たとえばMeta(旧Facebook)の「Oculus Quest」向けバイナリは「App Lab」から簡単にインストールできるようになっている。「App Lab」は「Oculus Quest」のメインストアではなく、まだ審査されていない実験的アプリを公開する場だ。メインストアに比べて露出は少なく、また「Wolvic」には「Firefox」のブランドも冠されていないため知名度は低い。しかし、それでも「Oculus Quest 2」だけですでに2万人以上のアクティブユーザーを抱えているという。メインストアで「Wolvic」が公開されれば、さらなるユーザー増を見込めるだろう。

PC不要、VRデバイスだけで動作するフルスペックのWebブラウザー
現在は「App Lab」でのみ提供。メインストアでの公開も準備中

 そのほかにも、いくつかのVRデバイスには既定でインストールされるとのこと。また、「HUAWEI VR Glass」などのデバイスに向けても簡単にセットアップできるインストーラーが提供される。

 「Wolvic」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「Mozilla Public License 2.0」。日本語化もされている。