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AR/VRヘッドセット用Webブラウザー「Wolvic」の「Chromium」バージョンがv1.0に到達

「Firefox Reality」の後継プロジェクト。視線追跡ナビゲーションにも対応

アイトラッキング(視線追跡)によるナビゲーションにも対応した「Chromium」ベースの「Wolvic」v1.0

 「Chromium」ベースの「Wolvic」が9月12日(日本時間)、v1.0に到達した。従来からある「Gecko」版と同等の機能と安定性を備えているという。

 「Wolvic」は、AR/VRヘッドセット向けに開発されているフル機能のWebブラウザー。もともとはMozillaが「Firefox Reality」という名前で始めたプロジェクトだったが、2022年2月にスペインに拠点を置くフリーソフトウェアのコンサルタント会社Igaliaへと移管された。

 その後もMozillaの「Gecko」エンジンを採用したオリジナルバージョンは順調にバージョンを重ねていたが、今年4月、コードを一般化してバックエンドを「Chromium」へ差し替えたバージョンがベータ版として公開。「Gecko」の機能と安定性に追いつくべく、開発が続けられていた。

 「Chromium」ベースの「Wolvic」v1.0は、「Gecko」をバックエンドとした最新バージョンv1.7.0とほぼ同じ機能を備える。アイトラッキング(視線追跡)によるナビゲーションも可能だ。

 「Wolvic」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「Mozilla Public License 2.0」。ターゲットデバイスは以下の通りとなっている。

  • Huawei VR Glasses
  • Huawei Vision Glass
  • Magic Leap 2
  • Meta Quest 2、Meta Quest 3、Meta Quest Pro
  • Pico Neo3、Pico 4、PICO 4 Enterprise