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「Rust」言語のインストーラー「Rustup」が「Visual Studio 2022」の自動導入に対応

Windows/Mac/Linux、どのプラットフォームでも共通の手順でお手軽セットアップ

「Rustup」v1.25.0

 「Rust」言語のツールチェーンインストーラー「Rustup」が、7月11日にv1.25.0へとアップデートされた。Windows版で「Visual Studio 2022」の自動インストールに対応するなど、さまざまな改善が行われている。

 「Rustup」は、「Rust」言語を用いた開発やビルドを行うためのツール一式をまとめてインストールするためのツール。「Rust」は幅広いプラットフォーム(Windows/Mac/Linuxなど)をサポートしており、そのためバイナリの種類も多い。プラットフォームによって必要なライブラリやツールも異なる。しかし「Rustup」を使えば、そうしたプラットフォーム間の差異を考慮せず、単一のプロセスで手軽に「Rust」関係のツールチェーンをセットアップできる。

 「Rustup」で「Rust」ツールチェーンをセットアップする際は、「Nightly」や「Beta」といったリリースチャネルの選択、パスを通すかなどの設定が可能。すでに「Rust」ツールチェーンがインストールされている場合は、「rustup update」コマンドなどで簡単にアップデートすることもできる。

 「Rustup 1.25.0」における主な変更点は、以下の通り。

  • 「Visual Studio 2022 Communiry」(IDE、MSVC++コンパイラーおよびSDK)がインストールされていない場合に、セットアップを提案
  • 起動パフォーマンスを向上
  • 「rustup default none」でツールチェーンのインストールをスキップ
  • Windows版でARM64アーキテクチャーをサポート
  • 「rust-gdbgui」にプリキシリストを追加
「Visual Studio 2022」の自動導入に対応
インストールオプションの指定
必要なライブラリ・ツール類を自動でセットアップ
セットアップの完了

 「Rustup」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「Apache License, Version 2.0」または「MIT license」。現在、公式サイト「rustup.rs」から無償でダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Rustup」
【著作権者】
Diggory Blake, the Mozilla Corporation, and Rustup contributors
【対応OS】
Windows/Mac/Linuxなど
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.25.0(22/07/11)