ニュース

「Firefox 104」が安定版に ~Webサイトの消費電力を分析する機能を追加

ウィンドウが隠れているときはUIのリソース消費を抑えて省電力

「Firefox」v104.0

 Mozillaは8月23日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v104.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 104」では、「ウェブ開発ツール」に内蔵されている「Firefox Profiler」([パフォーマンス]タブ)が強化。Windows 11とApple M1環境でWebサイトの消費電力を分析できるようになった。

Windows 11とApple M1環境でWebサイトの消費電力を分析できるように(同社のリリースページより引用)

 また、「Firefox」のユーザーインターフェイス自体も省電力化が図られた。自身が他のウィンドウに隠れていたり、最小化されている場合、バックグラウンドタブと同様にリソースの利用を抑える。若干ではあるが、パフォーマンスとバッテリー持続時間の改善が期待できるだろう。

 そのほかにもピクチャー・イン・ピクチャーが改善され、「Disney+」で字幕が表示されるようになったほか、CSSの「scroll-snap-stop」プロパティ対応が強化されている。

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで6件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が4件、最低の「Low」が2件となっている。任意コードの実行やアドレスバーの偽装などにつながるおそれがあるため、できるだけ早い対処が必要だ。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。