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「Git for Windows」v2.38.0が公開 ~新コマンド「Scalar」を導入

大規模なリポジトリを効率的に扱えるよう「Git」を調整するヘルパーツール

「Git for Windows」v2.38.0

 分散型バージョン管理システム「Git」のWindows版「Git for Windows」v2.38.0が、10月4日(日本時間)に公開された。Windows 7以降に対応するフリーソフトで、現在「gitforwindows.org」などからダウンロードできる。

 本バージョンでは、以下のコンポーネントがアップデートされた。

  • 「Git」v2.38.0
  • 「cURL」v7.85.0
  • 「Cygwin 3.3.6」ベースの「MSYS2」ランタイム
  • 「BusyBox」v1.34.0.19688.985b51cf7

 「Git 2.38」の目玉は、Microsoftが.NETで開発した新しい組み込みリポジトリ管理ツール「Scalar」(発表は2020年2月)が統合されたこと。

 「Scalar」は、もともと仮想ファイルシステム「VFS for Git」に対する修正として始まったプロジェクト。大規模なリポジトリを扱うときに役立つ「Git」機能や、最近になって追加されたパフォーマンス最適化技術を有効化したり、リポジトリが肥大化したときの推奨設定値へ変更する。新規にリポジトリをクローンする場合は「scalar clone」、既存リポジトリの場合は「scalar register」で「Scalar」を有効化できる。

ソフトウェア情報

「Git for Windows」
【著作権者】
msysgit/git
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.38.0(22/08/12)