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「Git for Windows」のシェルが「bash 4.4」から「bash 5.1」へ ~Vista対応も終了

シェルスクリプトの互換性問題に注意

「Git for Windows」

 「Git for Windows」の最新プレリリース版v2.36.0-rc1が、4月9日(日本時間)に公開された。今後の破壊的変更もアナウンスされている。

 「Git for Windows」は、分散型バージョン管理システム「Git」のクライアントをWindows向けに移植したもの。Windows環境で「Git」を扱うためのCUI/GUIツールがひとまとめになっている。64bit版を含むWindows Vista以降に対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。

 リリースノートによると、次期正式リリースの「Git for Windows 2.36.0」では同梱の「bash」シェルが現行のv4.4からv5.1へ更新される予定。「bash 4」系列(初回リリースは2009年2月)から「bash 5」系列(初回リリースは2019年1月)へのメジャーアップデートは約10年ぶりで、シェルスクリプトの互換性問題が懸念される。事前に入念なテストを行うべきだろう。

 また、「Git for Windows 2.36.0」のリリース後すぐ、Windows Vistaのサポートも打ち切られるとのこと。2023年初頭に「Cygwin」と「MSYS2」でWindows 7/8対応が終了すると、これらのOSもサポートされなくなる。「Git for Windows」に含まれる「Bash」や「Perl」といったコンポーネントが「MSYS2」に依存しているためだ。

ソフトウェア情報

「Git for Windows」
【著作権者】
msysgit/git
【対応OS】
Windows」Vista以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.36.0-rc1(22/04/09)