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「Kaspersky VPN Secure Connection」が刷新、動画ストリーミングやBitTorrentに特化したモードを追加

1日当たり200MBまでは無償

「Kaspersky VPN Secure Connection」

 露Kaspersky Labは10月19日(現地時間)、「Kaspersky VPN Secure Connection」のアップデートを発表した。基本機能は無償で利用可能で、Windows、Mac、iOS、Android版が用意されている。

 「VPN」(仮想プライベートネットワーク:Virtual Private Network)は、公共空間であるインターネットに仮想の私的ネットワークを構成し、安全かつ専用線よりも安価に情報をやり取りするための技術。企業が拠点間を結んだり、イントラネットへのリモート接続を行うために利用するものだが、最近は安全性が疑わしい公衆Wi-Fiでセキュリティとプライバシーを確保したり、自国ではブロックされていて利用できないWebサービスを他の国の拠点を介することで利用するといった容易とに活用されることも多い。

 「Kaspersky VPN Secure Connection」もそのような製品の1つで、セキュリティ製品「カスペルスキー」の開発元が提供しているという安心感が訴求点だ。トグルスイッチをON/OFFするだけで有効・無効が切り替わる簡素なユーザーインターフェイスも使いやすい。

 今回のアップデートでは、VPNのネックともいえる通信速度を改善。これまでのバージョンの3倍にまで高速化されたという。また、動画のストリーミングサービスに特化したモードや、「BitTorrent」で大きなファイルをダウンロードするための専用モードが追加された(後述の有償プランへの加入が必要)。

動画のストリーミングサービスに特化したモードや、「BitTorrent」で大きなファイルをダウンロードするための専用モードが追加

 また、VPN接続を使うと支障が生じるアプリを「スプリットトンネリング」と呼ばれる技術で除外できるようになった。また、この機能を利用すれば特定アプリは常時VPN接続を利用しないように構成することも可能。わざわざVPNをOFFにする面倒がなくなる上、ONにし忘れたりといった事故も未然に防ぐことができる。

 なお、「Kaspersky VPN Secure Connection」の無償版で利用できるのは1日当たり200MBまで。また、接続先のVPNサーバーを自分で選択することはできず、アプリが自動でチョイスする。これらの制限を解除したい場合は、有償プラン(5デバイスまで、税込み年額32.99米ドルなど)に加入する必要がある。

機能制限を解除したい場合は、有償プランへの加入が必要