ニュース

高速リモートデスクトップ「Splashtop」がクリエイター向けにパフォーマンスを強化

最大60FPSのフレームレート、レイテンシーを自動最小化など

  • 松永 侑貴惠

2022年11月9日 12:39

　スプラッシュトップ（株）は11月7日、クリエイター向けのリモートアクセスソリューションの機能を強化した「パフォーマンスパック」をリリースした。「Splashtop Business Pro」「Splashtop Enterprise Cloud」で標準搭載し、新たに、NVIDIA社GPUハードウェアアクセラレーションに対応する。

　今回の機能強化では、リモート環境での動画編集、アニメーション、3Dデザイン、CADなどのリソース集約型ソフトウェアに動作の遅延なくリアルタイムでアクセスし、管理することを可能にした。これにより、自宅からアクセスするために追加でソフトウェアライセンスを購入したり、ITインフラを整備したりする必要はないという。

　具体的には、以下の5項目が新たに搭載される。

  • フレームレートを最大60 FPSに引き上げ
  • レイテンシーを自動的に最小化
  • FPS制限機能による帯域コントロール
  • YUV444対応による色の明確さと精度の向上
  • フレーム毎秒（FPS）やビット毎秒（BPS）などを表示しリアルタイムにパフォーマンス状況の確認
自宅などのリモートアクセス元PCのアプリで作業内容によってパフォーマンスの調整が可能
自宅などのリモートアクセス元PCのパフォーマンスステータス状況の確認が可能
YUV444色空間の使用により高画質を実現
クライアントから制限されたストリーマーに接続する際に「超高」を選択しても、選択できないように制限

　同社では、FullHDの連番PNGファイルを全画面再生する検証を行った。特にキャラのモーションなどでは、フレームレート高では飛ばされてしまうフレームも表示されるようになったという。

検証時のフレームレート及びネットワーク帯域使用状況
フレームレート設定FPSMB/ps
ウルトラハイフレームレート28-30 fps7-10 Mbps
フレームレート高21-22 fps5-7 Mbps
フレームレート中12-13 fps3-6 Mbps
フレームレート低7-8 fps2-4 Mbps

　パフォーマンスパックは、2022年11月18日～19日に実施される株式会社ワコムの「創造的混沌（Creative Chaos）」をテーマにしたイベント『Connected Ink 2022 in Tokyo』の会場にて、デモ体験が可能。