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テレワークでペンタブが使える“リモートスタイラス”機能を開発 ~Splashtopがワコムとタッグ

手元のペンタブレットをリモートのWindows端末で利用。ペンの傾きと筆圧も感知

同社のニュースリリース

 スプラッシュトップ(株)は3月14日、“アニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム(ACTF)2021 in TAAF”において新機能“リモートスタイラス”を発表した。ペンタブレット製品で知られるワコムとの協力で実現した技術で、手元のペンタブレットをリモートのWindows端末で利用できるようにする。クリエイターは自宅にいながら、スタジオのデバイスで動作するペイントソフトを用いてイラストを作成したり、画像・映像を編集するなどのクリエイティブ業務が行える。

 リモートスタイラス機能の開発は、2020年6月にスプラッシュトップがワコムから技術提供を受けて開始。10月には「Splashtop Streamer 3.4.2.1」でペンの傾きと筆圧感知がサポートされ、今回発表された「Splashtop Streamer 3.4.4.0」でワコム社のドライバーへの対応を実現したという。

 この機能は2月8日にリリースされた法人向け新製品「Splashtop Enterprise Cloud」で利用可能。同製品はPCへのリモートアクセスとリモートサポート機能を兼ね備えたソリューションで、VPNよりも安全かつ高速なリモートワークを実現するという。SSO(シングルサインオン)に標準対応するほか、最大60フレーム/秒(5G環境)に対応した低遅延性や、組織のデバイスへ一括導入できるなどの管理機能の高さも魅力だ。同社は「Splashtop Enterprise Cloud」とリモートスタイラス機能の組み合わせにより、映像制作会社やデザイン制作会社、TV局、番組制作会社といった業種で大きな需要を見込んでいる。