ニュース

「Visual Studio 2022」v17.5は動作速度も向上 ~.NET SDKプロジェクトの増分ビルド時間は80%短縮

Microsoftが高速化の詳細を案内

公式ブログ「Visual Studio Blog」

 先日リリースされた「Visual Studio 2022」v17.5では、パフォーマンスの向上にも注力されているとのこと。米Microsoftは3月9日(現地時間)、公式ブログ「Visual Studio Blog」でその詳細を案内している。

「.NET SDK」スタイルプロジェクトの「Build Acceleration」

 「Build Acceleration」は「Visual Studio 2022」v17.5で導入されたオプトイン機能で、「.NET SDK」スタイルプロジェクトで利用可能。変更のあるプロジェクトのみをビルドし、変更のないプロジェクトはスキップすることで、インクリメンタルビルドにかかる時間を最大で80%短縮できるという。

インクリメンタルビルドにかかる時間を最大で80%短縮

外部ソース デコンパイル

 また、v17.5では大規模なモジュールのデコンパイルも最大で10倍高速化されているとのこと。これによりデバッグや問題のトラブルシューティングがより効率的になる。

大規模なモジュールのデコンパイルも最大で10倍高速化

スレッドウィンドウ

 v17.5では、スレッドウィンドウのパフォーマンスを大幅に改善。多数のスレッドを持つアプリケーションをデバッグする際のレスポンスが大きく向上した。

約200スレッドのアプリケーションをデバッグする際のパフォーマンスを、v17.4と比較

 そのほかにも、ファイルやフォルダーを簡単にソリューションへ追加できるようになったほか、Razor/C#のコードアクションが改善され、Webページをデザインする際に「タグの削除」や「画像をBase64エンコード」、「画像の高さ/幅の挿入」といった便利なコマンドが利用できるようになった。テスト処理にも最適化が施され、呼び出し側と呼び出される側のどちらもコードカバレッジの対象になっていない場合に、インライン化を有効にすることで動的コードカバレッジの速度が大幅に向上しているという。