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「Firefox 111」が正式リリース ~Windows版の通知がOSネイティブに

CVE番号ベースで13件の脆弱性にも対処

「Firefox」v111.0

 Mozillaは3月14日(米国時間、以下同)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v111.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 111」では、Windowsネイティブの通知が有効化。Webサイトからの通知が、OSのトーストとして表示されるようになった。「アクション センター」で通知を管理できるほか、応答不可モードなどのOS機能との親和性向上が期待される。

以前のバージョンのWeb通知(www.bennish.net/web-notifications.html でテスト、以下同)
「Firefox 111」のWeb通知

 そのほかの変更は、比較的軽微。ロケールが拡充されたほか、「Firefox Relay」向けの改善が行われている。「Firefox Relay」はメインのメールアドレスを隠してニュースレターなどに登録するために、ダミーアドレスを作成できるサービス。無償版では5個までのメールアドレスが作成できる。有償版は日本未提供。

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで13件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が7件、2番目の「Moderate」が6件となっている。なりすましや情報漏洩、アプリのクラッシュ、任意コードの実行などにつながりかねない問題が対処されており、できるだけ早いアップデートをお勧めする。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。