「Skype」の「Bing」AIチャットも待機不要に ～活用に悩む人を支援する仕組みも

「Skype Insider」v8.99.76.102

　米Microsoft傘下のSkypeは6月9日（現地時間）、「Skype 8.99.76.102」をプレビュープログラム「Skype Insider」で公開した。このバージョンでは、はじめてのユーザーが待機リストに登録しなくても「Bing」のAIチャットを利用可能。いくつかの新機能も導入されている。

インタラクティブなプロンプトとツールボックス

　まず、「Bing」にチャットプロンプトを表示する機能が追加された。「Skype」を起動すると「Bing」が2つのプロンプト（命令）を提示するので、そのいずれかを選ぶと、その結果がチャット画面に表示される。プロンプトの選択肢は毎回ランダムに入れ替わるため、自分では思いつかなかったプロンプトが現れることもある。AIチャットに興味はあるが何を聞いていいのかわからない、何をお願いできるのかわからない場合は、まずこの機能を試してみるとよいだろう。

「Bing」の新しいAI機能を組み込んだ「Skype」が登場

　また、さまざまな活用例を集めたツールボックスが追加された。教育やソーシャルメディア、旅行、創造性、エンターテイメント、言語、スポーツ、テクノロジーなどのカテゴリが設けられており、「Bing」をどう使えばいいのかを知ることができる。このツールボックスは、すべてのプラットフォームで利用可能。

さまざまな活用例を集めたツールボックス

デスクトップ版に天気予報

　次に、デスクトップ版「Skype」に天気予報アイコンが追加された。現在の位置情報をもとに、正確でリアルタイムな天気予報をチェックできる。この機能は設定画面から無効化することも可能。

デスクトップ版「Skype」に天気予報アイコンが追加

モバイル版のUI改善

　モバイル版では「Skype」同士の会話（Call）と「Skype」と電話の間の通話（Phone）が分離され、別々のタブになった。会話タブでは「Skype」ユーザーへの発信やミーティングの作成、通話タブでは「Skype」番号、クレジット残高、利用可能な国際通話プラン、「Skype」クレジットのリチャージオプションなどへ簡単にアクセスできる。

は「Skype」同士の会話（Call）と「Skype」と電話の間の通話（Phone）が分離され、別々のタブに

　そのほかにも、以下の改善が行われている。

• 連続するオーディオメッセージを自動再生（すべてのプラットフォームで利用可能）。
• ランディングページのイラスト刷新（デスクトップ）