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同期可能なメモ代わりに使えるセルフチャット機能を搭載した「Skype 8.99」

「Bing」のAIチャット関連機能もさらに充実

Windows版「Skype 8.99」

 米Microsoft傘下のSkypeは7月4日(現地時間)、「Skype 8.99」のロールアウトを開始した。Windows デスクトップ版はすでに公式サイトからダウンロード可能。自動更新や各アプリストアでの配信も順次開始されている。

 「Skype 8.99」では自分自身へメッセージを送る機能(Send to Myself)がサポートされたほか、「Bing」のAIチャット機能が拡充された。また、ユーザーインターフェイスにもいくつか改善が加えられている。

Send to Myself

 「Send to Myself」は、自分自身を相手とした「Skype」チャットだ。「Skype」をインストールして、同じアカウントでログインすれば、どのデバイスでも「Send to Myself」に残したメッセージをチェックできるので、ちょっとしたメモに便利。

ちょっとしたメモに便利な「Send to Myself」

 機能そのものは一般的な「Skype」チャットと同じなので、テキストメッセージだけでなく、ファイルやURL、ビデオメッセージなども記録しておける。

「Bing」プロンプト

 チャットリストにある「Bing」アイコンの下に、サンプルプロンプトがランダムで表示されるようになった。

チャットリストにある「Bing」アイコンの下に、サンプルプロンプトがランダムで表示されるように

 「Bing」のAIチャットを体験したいが、どのようなプロンプト(指令文)を与えればよいのかわからない人も少なくないだろう。そんなときは、このサンプルプロンプトをクリックすればよい。毎回異なるプロンプトが提案されるので、「こんなことも質問できるのか」という発見もある。

「Bing」ツールボックス

 一方の「Bing」ツールボックスは、「Bing」のAIチャットの活用例を集めたものだ。教育やソーシャルメディア、旅行、創造性、エンターテイメント、言語、スポーツ、テクノロジーなどのカテゴリが設けられており、それぞれのジャンルで「Bing」をどう使えばいいのかという具体例を知ることができる。

「Bing」のAIチャットの活用例を集めたツールボックス

 ツールボックスへアクセスするには、「Bing」と会話を開始し、画面右上の電球アイコンをクリックすればよい。

チャットを隠す

 「Skype」チャットが自分に関係のない・興味のない話題で盛り上がっていると、通知が鬱陶しく感じられることもあるだろう。その場合は、チャットの右クリックメニューから[会話を隠す]コマンドを選択するとよい。

 非表示にしたチャットは削除されるわけではなく、ドロップダウンメニューからチャットリストのモードを切り替えれば再びアクセスできる。

新しいランディングページ

 デスクトップ版「Skype」のランディングページが新しくなり、「今すぐ会議」(Meet Now)などの機能へアクセスしやすくなった。

デスクトップ版「Skype」のランディングページが新しく

 「Skype」の対応プラットフォームはデスクトップ(Windows/Mac/Linux)、モバイル(iOS/Android)、Web(web.skype.com)。Windows版はWindows 7以降に対応しており、現在公式サイト「skype.com」から無償でダウンロード可能。Windows 10/11ならば「Microsoft Store」からストアアプリ版を入手することもできる。