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「Zoom」に脆弱性、エンドツーエンド暗号化が不十分でメッセージの内容が漏洩する恐れ

対策版へのアップデートを

Windows版「Zoom」v5.15.2

 米Zoom Video Communicationsは6月29日(現地時間、以下同)、オンラインビデオ会議サービス「Zoom」のクライアントに脆弱性があることを明らかにした。

 今回アナウンスされた脆弱性は、以下の1件(括弧内は深刻度の評価と「CVSS」の基本値)。

  • CVE-2023-36539:機密情報の漏洩(Medium:5.3)

 影響範囲は「Zoom」、「Zoom Rooms」、「Zoom Phone Appliance」、「Zoom Meeting SDK」、「Zoom Video SDK」など多岐にわたる。これらの製品ではエンドツーエンド暗号化(E2EE)ミーティング内の各チャットメッセージのコピーがTLS暗号化だけになっており、ミーティングごとのキーで暗号化されていなかったという。

 デスクトップ(Windows、Mac、Linux)版「Zoom」アプリの場合、27日にリリースされたv5.15.2で解決されているようなので、アップデートを怠らないようにしたい。