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「Zoom」に複数の脆弱性 ~誤った領域へのリソースの露出、不正な権限管理など

対策済みバージョンへのアップデートを

同社のアナウンス

 米Zoom Video Communicationsは6月13日(現地時間)、オンラインビデオ会議サービス「Zoom」のクライアントに複数の脆弱性があることを明らかにした。

 今回アナウンスされた脆弱性は、以下の通り(括弧内は深刻度の評価と「CVSS」の基本値)。

  • CVE-2023-34115:「Zoom Meeting SDK」における入力サイズを確認しないバッファのコピー(Medium:4.0)
  • CVE-2023-34114:「Zoom」クライアントなどにおける誤った領域へのリソースの露出(High:8.3)
  • CVE-2023-34113:「Zoom」クライアントのデータ信頼性の検証が不十分(High:8.0)
  • CVE-2023-34122:「Zoom」インストーラーの不適切な入力検証(High:7.3)
  • CVE-2023-34121:「Zoom」クライアントなどにおける不適切な入力検証(Medium:4.9)
  • CVE-2023-34120:「Zoom」クライアントなどにおける不適切な権限管理(High:8.7)
  • CVE-2023-28603:「Zoom VDI」クライアントインストーラーにおける不適切なアクセス制御(High:7.7)
  • CVE-2023-28602:「Zoom」クライアントにおける暗号署名の不適切な検証(Low:2.8)
  • CVE-2023-28601:「Zoom」クライアントにおけるメモリバッファ境界内操作の不適切な制限(Low:2.0)
  • CVE-2023-28600:「Zoom」クライアントにおける不適切なアクセス制御(Medium:6.6)
  • CVE-2023-28599:「Zoom」クライアントにおけるHTMLインジェクション脆弱性(Medium:4.2)
  • CVE-2023-28598:「Zoom Linux」クライアントにおけるHTMLインジェクション脆弱性(High:7.5)

 いずれも最新版の「Zoom」v5.14.11では解決されている。対策済みバージョンへのアップデートを怠らないようにしたい。