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「Thunderbird 115.2.3」がリリース ~新規プロファイルは縦3分割&カード表示が既定に
クラッシュや通知の文字化けなどの問題にも対処
2023年9月21日 14:43
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v115.2.3が、9月20日(米国時間)に公開された。カード表示と縦3分割レイアウトが新規プロファイルのデフォルトになったほか、以下の不具合が修正されている。
- [移動]-[フォルダー]メニューが無効になっていた
- macOSで編集ウィンドウから開いたとき、[ツール]メニューが空だった
- IMAPサーバ上のメッセージから添付ファイルを削除すると、ローカルコピーが破損することがあった
- YahooなどのメールサービスのOAuth認証アカウントで、手動で入力したパスワードが記憶されない
- クイックフィルターの適用を維持するオプションが「Thunderbird」を再起動したときに保持されない
- クイックフィルターのトップレベル設定が再起動後に保持されない
- 件名に非ASCII文字を含む新着メッセージの通知が文字化けする
- スレッド内のいくつかのメッセージが既読の場合、[スレッドを既読にする]コマンドが機能しなかった
- NNTP購読ダイアログの新しいグループタブが期待通りに動作しなかった
- 「これより大きなファイルを共有する」フィールドで負の値が許可されていた
- サブフォルダーを含む親フォルダーを削除すると「Thunderbird」がクラッシュすることがあった
- 「Thunderbird」がアイドル状態のときにメールの送信エラーが断続的に表示される
- フォーカスが当たっているが選択されていないメッセージがあるとき、カードビューでフォーカスが当たっていることを示すビジュアル表示が消える
- メッセージが既読になったのに、Windowsのタスクバーアイコンから通知ドットが消えない
- 19通以上のメッセージを選択したとき、複数のメッセージを同時に開くことができなかった
- BCC経由で受信した電子メールの返信で、差出人フィールドにデフォルトのIDが正しく入力されない
- 送信トレイのメッセージ送信に失敗した場合、ユーザーに通知されないことがあった
- タグを編集した後、タグダイアログが正しく閉じない
- メール作成ウィンドウのニュースグループフィールドで、提案されたニュースグループ名がオートコンプリートされない
- ニュースグループメッセージをキャンセルする際、送信者がユーザー自身のIDと一致するかどうかがチェックされていなかった
- 複数の招待者があるイベントダイアログがディスプレイの高さを超えて広がる。
- メッセージ一覧でメッセージのチェックボックスが邪魔になることがあった
なお、統合フォルダーから一部フォルダーが消える問題が未解決になっているとのこと。また、執筆時現在、セキュリティ関連の修正はアナウンスされていない。
「Thunderbird 115」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロード可能。Windows版はWindows 7以降をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。「Thunderbird 102」から「Thunderbird 115」への自動更新も実施中だ。