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「Google Chrome」にトラッキング防止機能、年始から一部でテスト開始

サードパーティーCookieの廃止に向けた新たなステップ

「Tracking Protection」が「Google Chrome」でテストへ

 米Googleは12月14日(現地時間)、クロスサイト(異なるサイトをまたいだ)トラッキングを制限する新機能「Tracking Protection」を、1月4日より「Google Chrome」でテストすると発表した。サードパーティーCookieの廃止に向けた新たなステップとなる。

 サードパーティーCookieは、ターゲティング広告などで広く使われている技術。一方でユーザーの行動追跡(トラッキング)に悪用されることも多く、近年、業界全体で廃止が進められている。

 「Tracking Protection」に参加できるユーザーはランダムで選ばれ、当選するとデスクトップ版またはAndroid版「Chrome」に通知が届く。通知が届いた環境ではサードパーティーCookieが既定で無効化され、Webサイトはドメインをまたいだユーザー追跡が制限される。

 ただし、サードパーティーCookieは30年近く使われてきた技術だけあってWebにすっかり根付いており、無効化するとWebページが壊れるといった想定外の問題が発生することも考えられる。その場合は、アドレスバーの右側にある「目」のアイコンから、当該サイトのサードパーティCookieを一時的に有効化できる。

アドレスバーの右側にある「目」のアイコンから、当該サイトのサードパーティCookieを一時的に有効化できる