やじうまの杜
「Google Chrome」で全体の1%にだけ先行開放中の「トラッキング保護」を試す方法
サードパーティCookieのサポート終了(3PCD)に備えよう【1月24日追記】
2024年1月15日 08:06
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
サードパーティCookieのサポート終了(3PCD)に備え、「Google Chrome」でも1月4日より、「Tracking Protection」(トラッキング防止)の運用が開始されています。しかし、これが有効化される環境はランダムで選ばれるとのことで、その確率もたったの1%。よほど運のよいユーザーでない限り、まだお目にかかることはできません。
しかし、選に漏れたユーザーでもこの機能を有効化することは可能。編集部にて安定(Stable)版「Chrome 120」で動作を確認しているので、今回はその手順を紹介します。
まず、試験段階の機能画面(chrome://flags/)にアクセスし、「Tracking Protection for 3PCD」というフラグを探します。以下のURLをアドレスバーにコピー&ペーストすると早いです。
chrome://flags/#tracking-protection-3pcd
[2024年1月24日編集部追記] 「Chrome 121」からは、代わりに以下のフラグを利用します。
chrome://flags/#test-third-party-cookie-phaseout
フラグを有効(Enabled)に切り替えたら、「Chrome」を再起動し、適当なWebサイトにアクセスします。
すると、アドレスバーの右側、お気に入りアイコンの左隣に、斜線の入った目のアイコンが現れるはずです。これで「Tracking Protection」が有効になりました。
もしWebサイトが壊れてしまった場合は、アイコンをクリック。トグルスイッチをONにすると「Tracking Protection」が無効化され、従来の表示になるはずです。
「Tracking Protection」の挙動を細かく制御したい場合は、設定画面へアクセスしましょう。[プライバシーとセキュリティ]の[サードパーティ Cookie]画面が[トラッキング保護]画面(chrome://settings/trackingProtection)に置き換わっており、「Tracking Protection」機能の除外設定やサードパーティCookieの完全無効化などが行えます。
サードパーティCookieは近年、ユーザーのプライバシーを侵害しているとして業界を挙げた排除が進んでいますが、長い間使われていたこともあり、古いWebサイトを中心にまだ多く残っています。「Tracking Protection」を有効にした状態でそうしたWebサイトを利用しようとすると一部の機能が動作しなかったり、レンダリングが崩れたりするかもしれませんが、その場合は管理者に連絡して修正を依頼するとよいでしょう。