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「Firefox 121」が正式版に ~リンクに下線を強制表示するオプション、PDF編集も簡単

セキュリティ関連の修正は18件

「Firefox」v121.0

 Mozillaは12月19日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v121.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 120」では、リンクへ常に下線を引くオプションが追加。設定画面の[ブラウジング]セクションでこのオプションを有効化すると、ドキュメント内のすべてのリンクに下線が強制表示されるようになる。

リンクへ常に下線を引くオプション

 また、PDFビューワーにはフローティングボタンが追加された。PDFドキュメントに追加された図面、テキスト、画像の削除が簡単になる。

PDFドキュメントに追加された図面、テキスト、画像の削除が簡単に

 そのほかのプラットフォーム別機能改善は以下の通り。

  • Windows:「AV1 Video Extension」がインストールされていない場合、AV1ビデオコーデックのハードウェアデコーディングサポートを有効にするため「about:support」にインストールリンクを表示
  • macOS:「Voice Control」コマンドをサポート
  • Linux:利用可能であれば「XWayland」の代わりに「Wayland」コンポジターがデフォルトに。タッチパッドとタッチスクリーンジェスチャー、スワイプ操作、モニターごとのDPI設定、より優れたグラフィックパフォーマンスなどを実現。ただし、「Wayland」プロトコルの制限により、「Picture-in-Picture」ウィンドウを表示するには追加のユーザー操作やシェル・デスクトップ環境の微調整が必要
「about:support」画面

 セキュリティ関連の修正は、18件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が5件、2番目の「Moderate」が8件、最低の「Low」が5件となっている。情報漏えいやアプリのクラッシュなどが対処されており、できるだけ早いアップデートをお勧めする。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。