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「Git for Windows 2.45.0」が公開 ~reftable、SHA-1/SHA-256相互運用機能に予備対応

Windows 7/8対応は本バージョンが最後、32bit版も非推奨

「Git for Windows」v2.45.0

 分散型バージョン管理システム「Git」の最新版v2.45.0が、4月29日(米国時間)に公開された。「Git」のWindows版である「Git for Windows」も、同時に公開されている。

 「Git 2.45」のハイライトは、「reftable」と呼ばれる新しい参照ストレージバックエンドへの予備的な対応だ。「reftable」は従来のバックエンドに比べてスケーラビリティが高く、既存のファイルを変更することなく複数の参照更新トランザクションを個別に処理できるなどのメリットがある。

 加えて、「SHA-1」と「SHA-256」の相互運用性が改善された。「Git」ではハッシュ関数として長年「SHA-1」が用いられていたが、これはすでに時代遅れだ。そこで代わりに「SHA-256」を利用する機能が導入されていたが(「Git 2.42」で実験的機能を卒業)、既存リポジトリの移行を促すには「SHA-1」と「SHA-256」を橋渡しする機能が必要だ。そこで、リポジトリで用いるハッシュ関数のほかに、副次的に用いる互換性ハッシュ関数を指定できる機能が予備的にサポートされた。

 なお、「Git for Windows」では以下のコンポーネント更新も実施されている。

  • Git v2.45.0
  • PCRE2 v10.43
  • GNU Privacy Guard v2.4.5
  • Git LFS v3.5.1
  • OpenSSH v9.7.P1
  • GNU TLS v3.8.4
  • Tig v2.5.9
  • cURL v8.7.1
  • Git Credential Manager v2.5.0

 「MinGit」では「git difftool」の実行もサポートされた。

 また、「MSYS2」がWindows 7/8.x対応を終了したため、Windows 7とWindows 8の対応は本バージョンが最後となる。32bit版の「Git for Windows」も非推奨となっているので注意したい。

ソフトウェア情報

「Git for Windows」
【著作権者】
Git Project
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.45.0(24/04/29)